Fashion Show

Prose

Miriam LehleとSabine EglerによるブランドPROSE。2011年のスプリングサマーコレクションはアムステルダムとパリでキャットウォークを行ったが以降は拠点をロンドンに移している。

毎回コレクションではある一定のマテリアルに注目し、今季はフリンジにフォーカスした。ネイビーやワインレッドの柔らかなフェザーフリンジの他、力を入れたのはダメージを加えカットされたカーテン素材にレザーを織り込んで染色を施し仕上げたマテリアルである。これらをフェザーフリンジにしてジャケットやプルオーバー、ストールの素材として多用し、全体的にゆったりとしたボックスシェイプのアクセントにした他、パネル上にしてトラウザーやペンシルスカートにパターンとして施すなど他にはないデザイン。これまでのコレクションの延長線上にあるナチュラルなストラクチャーとシェイプに仕上げるため、これらの角のあるシルエットにはゆったりとしたギャザートラウザーなどでバランスを取った。カラーはオークル、チェスナッツ、バーンオレンジ、イエローやウォッシュデニムなどでテーマとなった「Organic」を表現。

背中の開いたアシンメトリーでボリュームのあるドレスなども見られたが、オールバックのヘア、太めに描かれた眉にレッドリップを合わせたメイクが全体の中性的なイメージを後押しし、ブランドのテーマであるナチュラルが印象的なショーとなった。

Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Eriko Higashida

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