Alexander McQueen、John Gallianoの元で修業した後シグネチャーブランドを立ち上げ、今季で2シーズン目となるEdeline LeeのプレゼンテーションがロンドンのParadise Row Galleryで行われた。
ツイード、ファーなど異素材をパネリングすることによって創り上げられたルックスはどれも、今季のインスピレーション源であり黒の太いラインで描かれたランダムな格子模様が特徴的なオランダの新造形主義、de stijl (デ・スティル)の絵画のよう。彼らの画の様にセンターにブラックでラインが描かれた、シンメトリーなグラフィカルデザインと赤、青などのはっきりした色使いが特徴的。ルックスはそれぞれ違ったパターンを描いているがテイストはきちんと統一されている。ボトムスは全て膝下丈のスカート、アイテムが違ってもウエストラインなどシルエットも統一されてどこか機械的でスタイリッシュな印象だが、ディテールにはハンドクラフトのエレメントが多く施されていて可愛らしさも感じられる。特徴的なブラックのラインはハンドステッチのパイピングで施し、ノーカラーのコートに細かくあしらわれたボタンループには赤いシルクの糸がハンドラップされた。素材にもこだわりオーガニックカシミヤのジャージーやシルクとコットンのオーガンディー、キャメルウールなどを使い、クリーンなテーラリングを女性らしいシルエットで仕上げている。アイテムは全て英国内でのハンドメイドだという。
Photo:Eisaku Minakata Text:Eriko Higashida
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