バイオリンのクラシカルな音色で始まったProphetikの今季コレクションのテーマは「Courtly Love」グレース妃をインスピレーションとし、彼女を愛したジェントルマンとのルネッサンス期のおとぎ話の様なロマンティックな世界観を表現した。
ファーストルックはブランドシグネチャーの床まであるロングのノースリーブドレス。クリームシルクで作られウエストからギャザーを入れる事で優しい動きが作り出された。この他、ランダムにつまみを入れて立体的に仕上げたドレスも印象的。一方それ以外のルックスではグレース妃のインディペンデントな側面にフォーカスし、パフスリーブやウエストをマークするコルセットなどが使われながらも足元にはタイトなトラウザーなどがコーディネートされ、女性の柔らかさと強さをどちらも表現した。
メンズのルックスはボリュームあるショルダーラインにエンブレムのようなベルト、ベストやテーラードジャケットなどを乗馬ブーツに合わせてグレース妃を守る騎士のような雰囲気。色使いもピンクや赤、明るいトーンのブルーなどが使われ。あくまでもロマンティック。レディース、メンズのどちらのルックにもキルティングのパッチワークや小花柄のプリントが施され、カントリー調の優しい雰囲気を作り出した。
環境問題に取り組むブランドの姿勢はコレクションの素材や色使いにも表れた。キーカラーとなったホワイトの他はピーチ、藍色、グリーン、レッドなど。どれも天然の染色で作り出した。素材はシルクの他、今回のキーマテリアルとなったキルティングのパッチワークはヘンプウールで作り上げた。