独特なプリントによるアグレッシブなスタイルで新時代のグロテスクと呼ばれ、ここ数シーズンは歴史的レファレンスを感じさせるエレガンスとラグジュリーを備えたコレクションを発表して来たKaite Eary。独自の進化を続ける彼女が今回見せたのは、ヨーロッパの豪華絢爛な伝統様式とアメリカ西海岸のユースカルチャーが激突した、センセーショナルなコレクション。
XXLサイズとスリムが組み合わされたシルエットを思い切り彩るのが、ヨーロッパ的エレガンスをカリフォルニアスケーターの無鉄砲なノリで再解釈し、過度な装飾性にグロテスクなジョークを効かせたバロックオーシャンプリント。
アクセサリー、ジップやボタンなどのディティールもハードなゴールドで統一され、シャツやショーツといったベーシックなアイテムにネオプレントップスやカーフレザーのバイカージャケットなどを加え、モダンラグジュリーなレイヤードを見せる。
ピュアホワイトで展開されたスニーカーやパテントのバックパックは各ルックに更なる煌めきを与えると同時に、カラフルなパレットと対比されユース的なイノセンスも感じさせる。
UKをはじめとしたヨーロッパとアメリカ両方へのトリビュートが込められた、Katie Earyらしさを存分に感じさせるバロックスケーターコレクション。
Text:Yasuyuki Asano