2シーズン目を迎えたクリエイティブディレクターBill Gayttenは、1930年代アメリカの禁酒法時代をハードに生きた男性達をインスピレーションにしたコレクションを発表。
夜の酒場のような赤いネオンライトが照らすランウェイにまず現れたのは、密造酒の製造・販売で財を成したといわれるギャングスター、アル・カポネ。ハットにピンストライプのサルトリアスーツというクラシックなルックは、ウエストのシェイプが効いたダブルブレストのジャケットとワイドパンツ、そしてシャイニーなシューズで重厚ながらモダナイズされている。
続いて登場したギャングの子分達はチェック柄やスリムなパンツで少しカジュアルになりつつも、ベルトで強調されたシェイプはマスキュリンな力強さを感じさせる。
そしてミリタリーとアメリカンスポーツで表現されたのは当時の戦う男達。ヘルメットやアメフト風のパンツ、ベースボールジャージーなどが組み合わされ、カーキ中心のカラーにはシューズに代表されるメタリックな素材感がアクセントに。
最後に登場したのは酒を求め夜の街へ出かける男達。クリスタルやベルベット、ファーなどラグジュリーな素材で夜を生きる艶っぽい男性が表現された。
ガリアーノ時代のような派手さはないが、ストーリーを伝え、よりリアルな男性像が打ち出された。
Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Yasuyuki Asano
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