1945年にマダムカルバンにより創設され、オートクチュールを経て2010年春夏シーズンよりプレタポルテの発表を開始、GivenchyやPaule Kaで経験を積んだ弱冠33歳のアーティスティックディレクター、ギョーム・アンリによるパリらしいシックさとエレガンスが溢れた日常着は、比較的リーズナブルな価格帯で展開されメンズ・ウィメンズ共に注目を浴びている。
2シーズン目となる今回のメンズは、前回に引き続きベーシックながら若々しい少年を想起させる繊細なエレガンスを備えたワードローブを展開。
コンパクトなボックス型のブレザーを始め、少し大きめのダッフルコートやケーブル編みのニットから溢れるスクールボーイ感。更にスモックのようなチュニックシャツにショート丈のニットやアウター、スリムなテーパードのクロップトパンツといったアンバランスなアイテムが生むプロポーションや、キルティングやダッフルコートの袖に使われたダウン素材によるアウトドア、カントリー感により、どこか都会に洗練され過ぎていない若々しさが感じられる。
カラーパレットは落ち着いたミネラルを中心としながらも、キャメル、ブラウン、クラレットなど暖色系とグリーン、ブルーなど寒色系のコントラストがモダンなメンズウェア感を演出。
キルティングのリュックサックはアウトドアスポーツブランドLafumaとのコラボレーションにより製作された。
Text:Yasuyuki Asano
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