6月28日、ロンドンカレッジオブファッションのBA(学士課程)Fashion Design & Technologyの卒業ショーが開催され、メンズウエア・ウィメンズウエア・ジュエリーなど、各専攻から選ばれた計25人のデザイナーがランウェイにてコレクションを発表した。
Collection of the Yearを受賞したのは、Sebastiaan Pieter Groenen(ビスポークテーラリング専攻)。ノーカラーのジャケットはすっきりとしたシルエットが美しく、その中でもファーストルックのカーキのジャケットはシンプルながら切り替えがポイントに。変化をつけたテーラードアイテムにシースルーを使ったワンピースやショートパンツをレイヤードし、ストリート感溢れるスタイルに仕上げた。
トリミング優秀賞を受賞したAshleigh Downer(ウィメンズウエア専攻)、オリエンタルなプリントが特徴的なStephanie Ghoussainや、インパクトのある刺繍が特徴のEkaterina Gerasimovaにも見られるような、オリジナリティが目を惹くテキスタイルにも注目したい。
最も優れたコーディネートに贈られるファッションイノベーション賞は、独自のヴィヴィットな色彩感が特徴のRose Irwin(ウィメンズウエア)、マルチカラーとポップなパターンが特徴のスイムウエアを提案したDiana Auria Harris(ジュエリー/ランジェリー)、インパクトのあるアクリルアクセサリーのLili Colley(ジュエリー)の三名によるスタイルが受賞。それぞれの強い個性を互いに引き立てる、完成度の高いコーディネートを披露した。
Photo:Takahito Sasaki Text:Yukari Inatomi