Fashion Show

mame

mameが2012 S/Sのcollectonを発表した。
今季は「日常の中での想像の旅」をコンセプトに、雑誌というありふれた媒体からインスピレーションをとり、日常性の無限の広がりを洋服に落とし込んでいる。

TRANSIT11号を題材にし、空や家の屋根などページにあるさまざまな青を、一度解体し編集しなおしてプリントに表現。初めてのデニムは、テンセル素材で光沢があり上品なアイテムに仕上がっている。
定番となった塩化ビニールで出来た透明バックはイエローで、青との相関性における相乗効果を狙い使用。また今回の展示場には同素材で作られたシャンデリアも展示されていた。

ワンピースの美しい刺繍は群馬の桐生にある職人に手がけてもらい、花柄の刺繍は写真を撮ったものを、さらにその上から絵を描き構成し直している。プリントは新しい技術のビスコテックを使用し、汚水がでない環境に優しい製法を採用。カーディガンなどにある衿の刺繍は紙の型上に衿の形に刺繍をし、それを水で溶かし抜き取ってという方法で作られている。

伝統的な手法とハイテクノロジーを見事に融合させたコレクションになっている。

Text:Fumiya Yoshinouchi

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