Fashion Show

ato

2011年10月18日、東京ミッドタウン Hall Aにて ato SPRING/SUMMER 12 COLLECTIONが披露された。

丁寧な技術が生み出すカッティング、伸びやかなシルエット。シックなジャケットやパンツは、余計な装飾を省き優美さが跡を残す。中性的なデザインで、ネイビー、ゴールド、ベージュをメインカラーとした洗練されたベーシックアイテムには、華やかさをプラスするゴールドの刺繍やボタンを使用している。ここで使うゴールドは、ギラギラと輝くものではない。あくまでも着る人自身の魅力をそっと後押しするような、落ち着いたものだ。形を保つためのストラップをわざと外面に出し、長くしてデザインに組み込んだジャケットが目を引く。レディースにおいては、メンズライクな肩のライン、タイトなオフショルダーのブラックドレスなどにマスキュリンだが、ほんの少しセンシュアリティな雰囲気。ミリタリー風のラウンジパンツは光沢のある素材感が、立体的な縦のシルエットを作り出している。ジャージー素材を多く取り入れ、ドレープパンツにもルームウエアのような感覚を投入。「エレガンスでシックなスタイルばかりだと、ドレッシーに仕上がるのでサンダルやレギンスでリラックス感を演出したかった。」とデザイナーの松本氏。気負いしすぎないムードの中に凛々しさを漂わせるデイリースタイルを提案。

さらに今回、スイミングウエアブランド「Speedo」とのコラボレーションが実現。身体と個性の象徴を捉え、シルエットに重きを置くatoと高品質なテクノロジーやデザインを備えたアイテムを展開するSpeedo。黒を基調としたスポーツウエアは、ナイロン等の機能素材を駆使しているが、街でも着られるようプリントなどを落とし込んだ。ランウェイを泳ぐように歩くモデル達。デザイン性の高いリュクスなスポーツウエアが誕生した。

Photo:Koji Shimamura Text:Tomoka Shimogata


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