wjkが2012 S/Sのコレクションを発表した。「良いものは変わらない」という考えから、不変のものを創る姿勢がブランドコンセプト。ブランド名の「wjk」には意味がなく、好きなアルファベットを適当に並べたもので、ブランド名からイメージを決められたくないと考えたため。あくまでも、「wjk」が創った「もの」をきちんと見てほしいという考えからである。
2012 S/Sのテーマは「CONTRAST」でベーシックラインを基軸に対比をキーワードにさまざまなアイテムを展開し、Simpleとcomplicated、softとhardといった対比に基づいた再構築を行なっている。カットソー、Tシャツは硬さの異なる素材を使っており、シルエットも細いものと太いものを使い分け、デザインでも定番のミリタリーやワークのアイテムは特に細かいディテールにこだわりが光る。また比翼という1つのディテールに焦点を当てたデザインが数多く並んでいた。Tシャツには比翼のようなプリーツが施され、パンツ、ジャケットもジップを隠し、比翼使用に仕上げてあるなどポイントポイントで比翼を表現している。
また前回のA/WからWHITE TAGという新しいプロジェクトも引き続き展開。AKMの小澤氏、瀬古氏とwjkの西谷氏によるコレクションで、原点に帰り、ベースコレクションアイテムを基盤に再構築を行なっている。A-2JKTの前身であるA-1JKTの再構築で米陸軍航空隊が最初に開発した夏用のレザージャケットに501xxのディティールを再構築し、オリジナルのパターンを使い加工も繰り返し行い深みを与えている。