ロンドンのパンクをユーモア溢れる解釈と卓越したスキルで表現するニットウェアレーベル、Sibling。
暴動やスポーツウェアなどイーストロンドンの現状を映し出した前回のコレクションに続き、今回見せたのはニューヨークパンクと怒れるブリティッシュ・ティーネイジャーの出会い。
まず目を惹くのが柔らかなモヘアの超極太糸でつくられたジャイアントニット。パンクの攻撃性を象徴しながらもポップな仕上がりを見せるこれらのアイテムは、マックイーンやジャイルズで数々のニットを手がけて来たSid Bryanの真骨頂といえる。特に印象的なヘッドウェアは、ウェイン・カウンティーのヘアスタイルがモチーフとなっている。
またリチャード・ヘルをインスピレーションにしたツバメのタトゥーや’PLEASE KILL ME’の刺繍は、アーティストLaura Leesが手がけた。
レーベル開始当初から表現されて続けて来たパンクがより大胆にフィーチャーされ、挑発的でありながらどこかアイコニックな力強いアイテムが揃った。
Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Hiroyuki Ishimizu