Jasper Garvida

JASPER GARVIDAも前回同様に展示が行われる。定番カラーのブラックの他に、今季はキャメル、ネイビー、カーキを多く使用し、同系色で作られたグラデーションのような緩やかなストライプのパターンも多く見られたが、これらはロシアの抽象主義芸術、その中でも特に構成主義の画家、Liubov Popova(1889-1924)の幾何学模様の作品とその色使いがテーマとなっているという。ミリタリーテイストを感じさせる肩章など、ディテールにはマスキュリンなパーツを使用しているが、ボディラインを強調するシルエットに、素材はサテン、シフォン、カシミヤなど全体的にはフェミニンな印象のコレクション。
→Jasper Garvida 2012-13 A/W Collection

その他、注目は今シーズンよりコレクションをスタートしたJAIDA HAYとSD Yohans。

Jaida Hay

JAIDA HAYがテーマとしたのは相撲。その伝統的なしきたりなどからスピリチュアルなインスピレーションを受け、控えめなドレープが施されたクリーンなデザインに解釈した。少しルーズなシルエットだけでなく、バンブーやオーガニックコットンなどの天然素材からもその着心地の良さが感じられる。

SD Yohans

SD Yohansはシューズウェアブランド。amourなど、loveを様々な言語で表した名前がつけられたレディースシューズを展開。ピンクベージュ、ブラックやレッドなどの馴染みのある女性らしいカラーにカッティングや同色のチェーンなどでユニークなデザインが施され、パンプスやブーティなどはヒール部分の美しい曲線も魅力的。

Photo:Yukari Inatomi Text:Eriko Higashida