10月26日、ロンドンのPR会社POP PRによるSS12プレスデイが開催され、各ブランドの新作がいち早くお披露目となった。今回はTONY&GUYによるヘアブースもあり、終日たくさんのファッション関係者で賑わっていた。
中でも注目は、今回パリでコレクションを発表したロンドンのデザイナーPAM HOGG。彼女の2012 S/Sのテーマはnotre dames。モノトーンカラーにゴールドとアースカラーを加え、S/Sらしい軽やかなものからエナメルにスタッズを施した重い素材まで展開。notre damesというテーマでありながらも、彼女らしいフェティッシュでパンクなイメージ、クッションのような大きなヘッドアクセが印象的であった。
ロンドン出身のデザイナーChris NeumanとVirginina FerreiraによるブランドBelle sauvageの2012 S/Sのテーマは、1920年代のサイレント映画に出てくるハリウッド女優。ブランドの象徴とも言えるグラフィックプリントは先シーズンに比べ色彩豊かになり、軽やかで繊細なロングドレス、異素材を組み合わせたボディコンシャスなミニドレスなど、華やかなドレスコレクションが印象的であった。最近では、レディガガなどファッショニスタが着用した事で、より注目度が高まりつつある。
SPIJKERS en SPIJKERSはオランダをベースとする双子のデザイナー TRUUS と RIETによるブランド。光沢のあるシルク素材に、ブラック、ベージュ、パープル、レッド、ライムイエローを中心としたカラーパレットを使用する事で、ポップな星モチーフを使用しつつも、大人っぽくセクシーな印象であった。
SVETA SOTNIKOVAの今回のコレクションは、人体の構造からインスピレーションを受けたという事だけあり、細かく重ねられたレザーの繋げ方やギャザーの寄り方を見ると、まるで人体模型を見ているような感覚であった。
小物では、イギリスのオーダーメイドのレディース帽子を展開するJane Taylor Millinery、ユニークな歯のモチーフを使用したEMMANUEL KATSAROSなどが新作を披露した。