Fashion Show

Damir Doma

今回のコレクションではモダンルネッサンスを表現。紋章付けられた壮大なファブリックに覆われた女性は、確かな平穏さを保ち、東洋の伝統から十字架の重みといった、異なる文化のそれぞれのシンボルによって飾られている。聖なる女性の祭りにひたり、彼女は胸でその秘密を握りしめる。

ダークな素材を表面に用い、琥珀色、ダークな洋紅色、コッパー色のニュアンスがパレットを明るくする。まぶしい白や紅潮したオレンジの放射によって、新しいロマンスが全体に拡散される。

はっきりとした構造のメンズライクなテーラリングをベースに、繊細なファブリックを用いることでエレガントな印象を創りだす。そのシルエットの表現として、ツイードウールや光沢のあるジャカードやジェニール織、レースやマスクラットファー等、相反する様々な素材を混ぜ合わせ、洗練させていく。カマーバンドがシルクサテンやクレープが織りなす流動的なレイヤーを掴みこむ。手でプリーツ付けされたラッフルカラーはエリザベス時代のスタイルを形付け、プリッセ素材のベストやレースポケット、ライトなシルクニットウェアがソフトな印象を生み出す。

チュニックやタキシードジャケットのマンダラレースにはマットなクリスタルが散りばめられている。立体的なDEVOREプリントがワイドトラウザーやフロアレングスのケープに、シアーなファブリック模様を映し出す。幅広のステッチで縁取られたジャケット、上半身から落ちるようなダバードジレやジップスリーブで強化されたスリムコート。スエードはラグジュアリーな素材を用いて、フルスカートやプリーツパンツに編み合わされている。

ポインテッドトゥのフラットシューズは、鮮やかなスエードや輝くゴールドのオーストリッチにより、それぞれのシルエットを塗られている。時には磨き上げられた石で飾られる。大理石でできた十字架は真鍮の中に入れられ、シルク地のシャツから重厚なペンダントとしてぶら下げられ、フェルト素材のキャップは上品な魅力を創りだしている。

Photo:Ayako Masunaga

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