Fashion Show

Ermenegildo Zegna

エルメネジルド ゼニアの2012年秋冬コレクションのテーマは「Winter’s Tale(冬物語)」。この物語に登場する男性は、常にブラックベリーを手に、世界や金融情勢に敏感で、仕事熱心な一面を持ちつつ、自由な時間も十分に楽しみたい男性。スタイリッシュに旅をする彼のスーツケースには、あらゆるシーンに対応できるワードローブが備わっている。例えば、冬にスキーを楽しむ時でも、山小屋に静かに篭るためのスタイルだけではなく、最高級のロッジで仲間との集いにも参加できるスタイルなど、TPOに合わせたフォーマルとスポーティのコンビネーションルックを生み出す。そのワードローブは、常に上質な素材とサルトリアのディテールにこだわったエルメネジルド ゼニアならではの世界観を演出する。

コレクションのカラートーンは、ウッドブラウン、へーゼルナッツ、スノーホワイト、オクラの枯れ葉を模したブラウンカラー、ミッドナイトブルーなど、ゼニアファミリーの自然公園として知られる「オアジ ゼニア」からインスピレーションを受けている。これらの色を取り入れて、プラッド(格子柄)やチェック、ヘリンボーンなどのパターンを無造作にミックスしたパッチワークスタイルで提案します。シルエットが細長い2つボタンのスーツやナチュラルショールダーのジャケットには、ブルゾンやラグランカットのアウターウエアでボリューム感を演出する。
コレクションに多く登場するトレンチコートは、コート、ファスチアン織りケープや、エッジカットのシアリングジャケットなどに特徴が取り入れられ、コレクションのフォーマル感を和らげます。1970年代にアニオナが発表した最高級起毛アルパカファブリック「Spazzolino(スパッツォリーノ)」は最新のフィニッシング加工を施して、2012年秋冬コレクションに新たに登場する。また、カシミアはピュア、ブレンド、ソフト、シェットランド調のものなど多彩なバリエーションで登場する注目のファブリック。

Photo:Hiroyuki Ishimizu

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