200年近い歴史を誇るニットウェアブランドの本領が発揮される秋冬シーズンとして注目を浴びた、Alistair Carrによる新生Pringle of Scotlandのセカンドコレクション。
真っ白な会場にはコンセプチュアルアーティストLiam Gillickの作品からインスパイアされたという、ラメ入りの黒い砂が敷かれたランウェイ・インスタレーションが施された。
キャメル、バーガンディ、オレンジなどの暖色と、ブルーやネイビーなど寒色とのコントラストが印象的なコレクションは、タートルネックやクルーネックのシンプルで上質なニットと共に、シャイニーで凹凸感のあるものやロープを編み込んだようなものなど個性的なテクスチャーのニットも数多く登場した。レギンスにもニットが用いられ、また伝統的なタータンチェックは引き延ばされモダンに生まれ変わった。
ライダースやレザーパンツなどのバイカーアイテムは、エレガントなルックにマスキュリンな力強さをプラス。
また注目したいのはAlistair本人もフィナーレで着用していたシューズ。クラシックなチェルシーブーツのトゥは鮮やかなブルーに染められ、ディティールにはスタッズやシューレース、更にソールも半透明のラバーソールになったストリート仕様。
Alistairらしいミニマル感、エッジを効かせながらもワードローブに取り入れやすいアイテムが揃った。
スタイリストはbstoreなどのスタイリングも手がけるJason Hughes、浮遊感のあるBGMはロンドンのDJ Yasmina Dexter a.k.a. Pandra’s Jukebox。