さまざまな国際的なファッションショーで、立体的な形を作る裁断方法やドレープにより独特なスタイルを発表してきている、シンガポール出身のAshley Isham。
今回のコレクションでは1976年の映画”Logan’s Run(2300年未来への旅)”とHelmut Newtonの写真からインスピレーションを受け、過去のコレクションとは一変しダークカラー、スモーキーカラー、エキゾチックな赤を使用。男性的かつ、ジオメトリックで近未来的な印象をうけるドレスには、あえて非対称のラインを作り出し女性らしさをプラスしている。スカートやドレスにはポケットをつけることにより実用性も考えられ、襟や袖口、ケープには手作りだからこそ成せる構造や技術があしらわれている。
レース、ギピュール、ライラックジャージー、シルクオーガンジー、シルクシフォンなどを使用した魅惑的なドレスは、手の込んだ刺繍によりビーズがほとんど見えなくなってしまうほどデリケートに細かく作られている。
Text:Maiko Murase