HOLLY FULTONはラグジュアリーで現代的な女性ウエアを中心に創作している。特にプリントや刺繍モチーフを核にしており、力強いグラフィック要素が本質的な特徴を具現化している。
赤く染められたランウェイはまるでパーティーの雰囲気を演出し、テクノポップのサウンドが可愛らしくショーを演出した。
HOLLY FULTONA A/W13のコレクションは、少し自信を持っている女の子がテーマ。70年代のパンクロックミュージシャンGaya Advertをイメージした、スモーキーアイのメイクにギターを構える姿勢がスクールロックをイメージ付けている。
フランス女優・Beatrice Dalleのようにまるで女神かと思う美しさを持ち、誘惑的な妖婦がHOLLYにとっての複雑なレザーのコラージュや豊富なフォトコピーのスカートに記されている。オーバーサイズのデザイン上には、大きな猫や凶暴な熊、有毒な蛇がポップにプリントされており、リップスティックをモチーフにしたデザインがダンガリードレスのワンポイントやメンズライクのジャケットやフットサイズのスカートに連続されたプリントを施し、バッドガールな演出であるが、ポップな印象を与えられ新鮮である。
“LOVE”サインのマークをスパンコールや象牙カラーのレザーで刺繍をし、特にソフトレザーやルビーレッドのモヘア、ジェットブラックのポニースキンを埋めこんだ。
また、今期ジュエリーも想像には考えられない素材を使用しており、くすんだブラックカラーのウールやパウダーブルーのビー玉をトップパートにちりばめた。ガラス細工には暗さと危険さを表現したナチュラルなパールと血のように赤い房を取り付けている。
Text:Ayaka Maruyama