Fashion Show

Jil Sander

7年ぶりに自身のファッションハウスへ帰って来たジル・サンダー女史。注目が集まった今回のコレクションで見せたのは、フォーマルでクラシックな装いに着易さを与えた現代のジル・サンダー マン。

コレクションの核となっているのは軽量素材を使用したサルトリア仕上げのテーラードアイテム。体にフィットするコンパクトなラペルのダブルブレストジャケットや、ナチュラルなドロップショルダーで袖に少しボリュームを持たせたものなど、柔らかに、流れるようなフォルムを形成している。

中でも特に注目したいのが、ロング丈のスリーブレスジャケットとロークロッチでウエストがエラスティックになったボードショーツ。フォーマルさと着易さを象徴しているだけでなく、知的で洗練されたルックに純粋な少年性を与えている。

カラーパレットもジル・サンダーらしいホワイトとネイビーをベースにしながらも、鮮やかな原色も多く差し込まれ、更にミクロなドットやブリンキー・パレルモやロバート・マンゴールドといったアーティストの作品を元にしたグラフィックも使用された。

豪華なデザインが主流であった時代に、ミニマルなスタイルで注目を浴びたジル・サンダー。ミニマルが溢れかえるようになった今、ラフシモンズを経由して彼女のスタイルが現代にアップデートされた、純粋でクリーンなコレクション。

Text:Yasuyuki Asano


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