「雨」をフィーチャーし、サルトリアテーラリングのスーツと傘で現代の英国紳士を表現した前回の秋冬コレクションから一転、今回チーフ・クリエイティブ・オフィサーのChristopher Baileyが見つめたのは、英国の「晴れ」の日。
開始直前に天井のシャッターが開かれ始まったショーで登場したのは、陽射しを反射して輝くメタリックなアイテム達。元々は悪天候時のアイテムであり、バーバリーのシグネチャーでもあるトレンチコートは、クラシカルなシルエットや機能性はそのままに、フォイル素材で晴れの日用に生まれ変わり、またシャツやニット、ボンバージャケットといったアイテムも、サテンやペイント、レザーなど様々な素材を用いてシャイニーに仕上げられた。
グレーを中心としたテーラリングアイテムは、サマーツイードやチェックなど英国らしい要素を盛り込みながら豊かなテクスチャーで登場し、またブルームズベリー・グループの一人であるダンカン・グラントの作品から着想を得たというレトロシックなプリントが、コレクションに更なる彩りを与える。
アクセサリーは今回も注目のアイテムが多数。ショッピングバッグにiPadケース、サンダルやシューズのソールにもメタリックな素材が用いられ、またトラベラーズバッグにはハウスチェックが使われアイコニックな仕上がりに。強い陽射しに欠かせないサングラスは豊富なバリエーションで発表された。
雨が降りやすい気候ながら、冬の日照時間が短い分、夏は野外で自然を思い切り楽しむ英国の人々。そんなライフスタイルを更に輝かせるアイテムが出揃った。
Text:Yasuyuki Asano