Fashion Show

Z Zegna

「ジー ゼニア」2013年春夏コレクションは、仕事中心の日常から抜け出し、遊び心や気楽さ、そして時にはノスタルジックな精神を持つ男性のためのワードローブ。その男性の前向きな姿勢と楽観主義、喜びと気軽さを表現しています。本質性、適合性や規律というものは、すでに過去のものであり、現在はレジャーを楽しむ時代であり、人生に対する自己意識、穏やかさや開放感が主役となる。

シルエットは、パワードレッシングやフィットルックから解き放たれる。ボクシーで、わずかにオーバーサイズを意識しており、シャツのコンストラクションを連想させるようなアンコンストラクテッドのショルダーラインが特徴。このコレクションでは、動きやすいライトな感覚を追い求め、私たちを取り巻くクリエイティブな世界観の中に「心の安らぎを促進する着心地」を生み出す。

ジャケットは、カーキユニフォームからインスピレーションを受けている。ルースフィットとアンラインドの特徴を持ちながら、サルトリアのインパクトは損なわない。高めのボタン位置とニット織りのシルクスカーフは、男性の顔を引き立たせる。半袖のシルエットはモダンに、背面にはボックスプリーツのディテールによって柔らかい雰囲気を演出する。ハイウエストのトラウザーやフレンチシームを施したワークマン チノパンツは、ボタンダウンシャツとコーディネートする。オーバーサイズのマルチポケットパーカーは、ライトウエイトのウールやしっかりとしたコットン素材が採用され、レイヤーコーディネートの一枚として最適。

カラーパレットは、ヴィヴィッドでありながらも、アグレッシブな色合いではなく、時の経過を思わせるような落ち着いた感覚の色合いを採用している。芸術家のダン・フラビン氏の作品からインスピレーションを受けた、タンジェリン、レモン、シーグリーン、アボカドやコーラルのカラーパレットは、ベースカラーであるソリッドブルー、カーキやトープ(グレー)を引き立たせる。色鮮やかでありながら、少し霞がかった色合いは、ラニフィーチョ エルメネジルド ゼニアの1960年代のコレクションを参考に、ソラーロ(コットンとウール)などのファブリックにより強調される。また、マイクロジャカードのジャケット、トラウザーやシャツには、オプティカルなパターンで遊び心を演出する。
アクセサリーは、使いやすさを重要視。シューズは、クラシックレザーにスニーカーソールを合わせハイブリッドな感覚を演出。パーフォレーテッドのレザーバッグと同様に、エラスティックバンドでスタイルを引き立たせている。
「ジー ゼニア」のコレクションは、グラフィック、そしてマルチレイヤーによってトータルルックが完成する。


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