Interview

J SMITH ESQUIRE


美容師として様々なコンペティションで賞を獲得したという異色の経歴を持つ帽子デザイナーJustin Smith。ヴィジュアル面ばかりに目が行くもののRCA卒の確かな技術によって帽子は全て一つ一つ手作業によって作られている。毎シーズン有望な新人が誕生するイギリスで今最も将来 を嘱望されているデザイナーの一人であるJustin SmithによるJ Smith Esquireにインタビューした。

-あなたのショーやコレクションを見ていると’エンターテインメント’や’驚き’といった要素も重要な要素の一つに感じられます。デザインするときにこのような要素を考えたりしますか。

はい。私は革新的な物作りをすることが好きです。私はまたショーを‘ショー’として見ることが好きです。私はショーを見てインスパイアされる物やエンター テインメント性があるととても興奮します。だから自分のショーも自分自身が行きたい物そして見たい物になっています。私のショーは愉快でそして笑顔にさせ ることが常に必要とされるのです。

-バルセロナではあなたのデザインした洋服も見ることが出来ました。帽子ブランドとしてだけでなく洋服も含めたトータルブランドに今後する予定はありますか

そのつもりは特にありません。私のデザインは全て頭のことでいっぱいです。バルセロナのショーで洋服を作ったのは帽子と同じ素材でなおかつとてもシンプル な物でまるでこれがコレクション全体の裏側のアイデアを表現しているかのような物にしたかったのです。だから帽子と違う素材をあえて使うのではなくテク ニックや構造の面に重点をおいた物になっています。

-ロンドンやバルセロナでのコレクション後の反応はどうでしたか

素晴らしい反応を得ることが出来ました、彼らは次の時代に何を期待すればいいのか不確かですが私のデザインは気に入ってくれたと思います。帽子は素材の面での制限も無くとてもバラエティに富んでいます。これが私が帽子を愛する理由なのです。

-あなたのデザインした帽子はVictoria & Albert Museumで行われた帽子デザイナーのStephen Jonesの回顧展に世界的に有名な帽子デザイナーと共に展示されました。帽子作りを始めたときにこのようなことは想像していましたか

いいえ考えても見ませんでした。あのような偉大な帽子デザイナーの方々と共に選ばれたことは本当に光栄なことです。



-帽子デザインを始めたときには既に美容師としての輝かしいキャリアをお持ちですがどうして帽子デザイナーになろうと思ったのでしょうか

私はアヴァンギャルドな髪型を作るのが大好きでした。そしてそれをすることにより様々なコンペティションを獲得したのです。だから私にとっては帽子は以前 していたことからのとても自然な前進です。アバンギャルドな髪型を作るのは彫刻を作るような物です。だからとても似ているのです。

-どういったところからインスピレーションを受けるのですか。また今何にインスパイアされているのでしょうか

まず最初にコレクションの種となるアイデアがあります。それから大抵数週間の間ロンドンを離れリラックスすることが出来たらそこからコレクションが転がり 始めます。通常ドローイングを描きそこに素材を貼り付けそこにアイデアを書き出し素材に集中することによりデザインが有機的に成長していきます。
今インスピレーションを受けている物・・・・その物を発見しました。でももうこれ以上は言う事が出来ません。

-あなたの顧客はどんな人達ですか

私の帽子を愛してくれる人そしてそれらからインスパイアされる人達です。私の顧客はトレンドを追いかける人達からおばあちゃんまで本当に様々な人達です。

-あなたのデザイン哲学を教えてください

信念のままに動き自分に正直であることです。

-あなたのスタイルを短い言葉で表現してください

取捨選択し、視覚的に訴える物です。

-デザイン活動において最も挑戦的な部分はどこですか

サンプルを作ることですね、それは最も好きな部分でもありますが。新しい物を生み出し完璧に仕上げることは常に挑戦です。

HP – http://www.jsmithesquire.com/

J Smith Esquire 09 A/W Collection at 080 Barcelona
Interview, Text, Translation/Masaki Takida

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