完璧であり革新的な美が存在した1920年代と1950年代をテーマに掲げた、Pearce Fiondaのコレクション。
シルクやサテンといった光沢のある高級感溢れる素材に加え、彼らが焦点を当てたのはバックライン。背中が大きく開いたカットでラグジュリーな印象を与えると共に、フィット&フレアといったデザインやルーズ感のあるパンツがカーブを美しく見せた。
スチレットヒール(先の尖ったヒール)が特に人気を誇る名高いシューデザイナー、Manolo Blahnikが今季のシューズのデザインを担当。ゴージャスでありエレガント、そしてモダンなデザインの服とシューズ同様、ヘアメイクもそれぞれのルックにムードを与えるポイントとなった。トップでメッシュをかぶせた艶感とボリュームのあるアップスタイル、濃く太く描かれたパープルやグリーンのアイブロウやアイラインは、単に当時の美の再現だけでなく、新たなアートの時代をイメージさせる、いわばクチュールライクな仕上がりとなった。
Photo:Yukako Chiba Text:Yasuyuki Asano