ロンドンで最も名声のあるファッション学校の一つ、ロイヤルカレッジオブアート。評価の高いそのMAコースでは、Aitor Throup、Holly Fulton、Eudon Choi、Christopher Raeburn、James Long、Katie Eary 、Astrid Andersenといった現在の新しいロンドンファッションシーンを担うデザイナー達を輩出している。今回は40人を越える学生がランウェイとプレゼンテーションで卒業コレクションを発表した。
今年も昨年に続き、力強いカラーと表情豊かなテクスチャーを混ぜ合わせ、実験的なシルエットを模索する作品が多く見受けられた。印象的であったのは、Xio Liによるボリュームのあるキャンディカラードレス、Joseph McGeeによるオレンジのコクーンジャケット、フェザーとメタリックを合わせたCamilla Woodmanのフューチャー・グラマラスなドレス、Alisa Kuzembaevaによるツイスト・シェイプの玉虫色カクテルドレスなど。
またHarriet De Poeperのレースをレイヤードしたラグジュリーストリートウェア、Alice GibberdやSeung Yeon Jeeのボリュームやシェイプで見せるモノクロ・ミニマルなコレクションも登場し、更にアクセサリーではMaiko Takedaによる綿毛のようなフューチャリスティックなヘッドピース、Matthias Winklerのメンズレザープラットフォームシューズが注目を集めた。
そんな中、最も注目したいのがメンズウェアのLiam Hodges。歴史的なコスチュームや現在のストリートカルチャーまであらゆるレファレンスを自在にパッチワークしたコレクションは、圧倒的な完成度と存在感を見せた。彼はショーの後、即座にFashion East Menswear Installationの一員に選出され、今月18日にLondon Collections: Men SS14でもコレクションを展示する予定。
RUNWAY IMAGE: COURTESY OF DOMINIC TSCHUDIN/RCA Text:Yasuyuki Asano