Fashion Show

University of Westminster

5月23日にロンドンの卒業ショーシーズンの先陣を切って開催されたウエストミンスター大学のランウェイショー。大学の知名度ではセントマーチンやロイヤルカレッジオブアートに劣るものの、卒業後即座にFashion Eastに選ばれたAshley WilliamsとClair Barrowを昨年輩出したことにより、今年のショーは例年より大きな注目を集める事となった。

ウエストミンスター大学のカリキュラムの特徴は、ファッションブランドでのインターンを重視している点。今回卒業コレクションを発表したBA FASHIONの17人の生徒全員が、Alexander McQueen、 Ann Demeulemeester、Bally、Burberry、Celine、 Donna Karan、 Givenchy、 Haider Ackermann、 Iris Van Herpen、J.W.Anderson、 Lanvin、 Meadham Kirchhoff、 Proenza Schouler、 Roksanda Ilincic、Stella Mccartneyといった国際的に知名度のあるブランドで複数のインターンを経験してきている。

その成果が顕著に表れていたのが今回のショー。全体的に、異なるファブリックをミックスし、遊びのあるカラーやボリュームで新しいファッションを探し求めながらも、他大学よりコマーシャル面への意識もしっかり感じ取る事が出来るバランスの良いコレクションが多く登場した。

ショーのハイライトは、Lisa Claytonのピンクとシルバーのクラッシュドレス、Sarah Dowlingのフェアリーテイル的レイヤードドレス、Chloe Baylesのフューチャリスティックなネオンジャケット、Philli Woodのケーブルニットプリントのネオンパーカーなど。

Louise Alsopのスケーターガール、Victoria Roweのクチュール的ドレスは共にゴシックで仕上げられ、またTom Guyのホログラムフラワードレス、Sophie Nuttallのノートブックドレスは実験的なアプローチでショーを彩った。

メンズで最も力強いコレクションを見せたのがAaron Tubb。スポーツとミリタリーのレイヤードにロシア語のスローガンをのせ、ユースカルチャーへの想いをひしひしと感じさせた。またDominik Chapmanの変型MA-1もランウェイで存在感を見せた。

Text:Yasuyuki Asano


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