セントマーチン出身のEdward MeadhamとBenjamin KirchhoffによるレーベルMeadham Kirchhoffは、クラシックなガーメントの破壊、陳腐という価値の再評価という美学のもと、ハンドペインティングや刺繍などの手作業で仕上げられたクチュールにより、毎回ゴス・ロマンティックを感じさせる圧倒的な世界観をキャットウォークで表現している。
パステルカラーのバルーンアーチで埋め尽くされた会場で行われた今回のコレクションでは、まず大勢の女性が登場し、気怠そうにメイクをしていたかと思えばBGMに合わせて急にダンスを開始、そしてその横からファーストルックが登場するという演出。第2部ではバレリーナの子供たちが登場しパフォーマンス、そして最後のモデルが登場した後には、金色のステージに設置された大きなケーキにバレリーナの一人が登ってポーズを披露。
物語的な演出に劣ることなく、パステルカラーで溢れたコレクションはブロンドのカーリーヘア、レース、フリル、ハート柄、小熊のバッチ、プラットフォームシューズなどで構成され、ガーリーな女の子を描いたスーパーメルヘンな仕上がり。いかにもな女の子の世界をMeadham Kirchhoffらしい遊び心溢れたキッチュさを交え現代に蘇らせた。