デザイナー代表挨拶RYOTA SHIGA志賀 亮太氏:
私が言いたいのは被災者として苦しみ悲しみ恐怖、絶望感を経験し、今もなお災害の猛威に嘆く被災地の方々に一日でも早く安らぎや希望が明確に描けるようになるよう心から祈っています。私は今年1月福島県いわき市にアトリエを構え、3月JFWの企画でショー、その後展示会でデビューする予定でした。その準備の中、3,11が起こりました。
福島原発の爆発、度重なる自身と原発による恐怖、しかしながらも私たちは希望を持ち生きていかなければなりません。人生では時として信じられないような出来事が起こり、思いがけないような困難に遭遇することもあります。自分の身にふりかかるそうした事柄は予想のしようもなくコントロールの出来ないことばかりでしょう。そう今回のように。
しかし私たちはどんな時でもその出来ごとに対し、どのように反応し、そしてどのような態度で臨み、行動するかは常に自分自身で選択することが出来ます。
どんなにつらい状況でもどんなに理不尽で運命や神を恨みたくなるような時でさえも絶対に負けないと決意し前に進むことを選択できるのです。
本日参加してくれた福島の子供たちや、被災地の若い人達に「夢を持っても仕方ない」、「努力しても無駄だ」とは思って欲しくない。前に進むこと、どんなに小さな夢でも希望に向かいやりつづけることが大切。そして夢をかなえることが絶対に出来る。
一人の小さな声が波紋を作り、大きな輪になった今回のようにまずは自分自身が一人立ち上がることから全ては始まる。だからこそ私たちが常に素晴らしい反応を選び、前に進んでいきましょう。
私は私自身が被災したことにより改めて日本をはじめとし、国境を超え、多くの諸外国の方々の心温まるエールに救われていることを知ることが出来ました。