台東デザイナーズビレッジで行われたイベントThis is FashionそしてJFWともにトリを飾ったwrittenafterwards。テーマはファッション史そのものの原点、創造の原点を見つめるという思いから神々のファッションショー~神様からの贈り物~、神様が動物たちの前で初めてやった世界で初めてのファッションショーを表現した。
「ファッションの創造力を表現したかったし真実にしたいし僕の好きなファッションってそういうものだしポジティブにネガティブでなくファッションを肯定するうえで物作りの原点を表現したい」とデザイナーの山縣氏は語る。
神々しい光の中から登場し、様々な神々となったモデルが身に纏うのは1ロールの布(50m)を身体に巻きつけて完成させた洋服。手に持つ杖はその生地のロール芯。2つの杖を持つ神は2ロール分もの生地を身に纏っている。ファストファッションより更にファストな洋服は「巻いただけで何も縫わずただ巻きつけるだけでどれだけ美しく出来るか表現したかった」とあえて時間を減らしてクリエイションに挑戦することでその勢いで表現したそう。
ファッションが単なる消費に成り下がってきている世の中であくまでファッション本来の持つ楽しさを追求し続けるwrittenafterwardsのコレクションはこの日訪れたたくさんの来客たちの心に少なからず響いたのではないだろうか。彼のコレクションを見ると様々な事を考えさせられる。様々な物議を醸し出した前回同様今回も議論を呼びそうだ。
Photo:Takahito Sasaki Text:Masaki Takida
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