JFW初参加となったbeutiful people,テーマはジミーヘンドリックスの曲から引用した「Stand Up for Dressdown」。ウッドストックが行われた1969年から40年、お祭りのあとのイメージをショーで表現、ジミーヘンドリックスの音楽でショーがスタートした。
デザイナーが意識したのは「カジュアルではなくドレスダウン」。素材はオーソドックスにカジュアル見えるも実際はシルク混率が高い物を製品染めしたり、特殊の低温で染めたり生地の拘りを出して光沢を出した。モッズコートなどもシルク混率が高く光沢が出ている。トラッド、プレッピーという得意のテイストにそれらと「反対の部分で気になった」というジミーヘンドリックス。当時流行った自分で染める行為やブリーチなど家庭で出来るようなことを一度データ化してそれを新たな生地で作りなおしている。ランウェイ中央にそびえたつジオラマはウッドストックの頃のパワー溢れる女性が街を歩いていく姿を表現した。
今回最大の話題となったのはボーイズライン。170センチ以下の少年のような男性に向けて作られたボーイズラインは男の子に着せると袖丈が少し短く可愛らしく女の子に着せると少しルーズに。あくまで「メンズではなくボーイズ」、デザイナー熊切氏拘りのボーイズラインがデビューした。
Photo:Takahito Sasaki Text:Masaki Takida
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