今日は、オーディションについての話を。
昨日はメンノン最終公開オーディションでした。
藤井みひろ君、準グランプリ決定です。
ここで私が書きたいのは、
選ばれるもの、選ばれないものの間には、さほど距離はないものの、
そこには深く、くっきりとしたラインが引いてあるということなんです。
ファッションの世界はとにかく厳しいです。身を切るような厳しさです。
コレクションモデルでさえ、採用されるかを10秒程で決められてしまう。
10秒で何がわかると、みなさんお思いかも知れないです。
でも、ランウェイも雑誌も多くの人がじっくり見る前に流して見ている。
一秒も見てないかもしれません。
そのなかでも惹きつける何かがある。
そこには深く大きな差があって、いいものはいい。理屈抜きで。
誰もが感じるものなんです。
みひろはモデル歴のない、文化の学生から、メンノンモデルになった。
理由はよかったからです。間違いなく。
それはブランドであっても服であってもなんでも言えることで。
いいものはいい。いいと思ってもらえるように、演出することも
一つの方法だし、全てをひっくるめて、いいのか、気にも留まらない、なのか。
実際メンノン最終選考に残った人達は、ポテンシャルも高く、
誰がなってもおかしくないという状態で。
じゃあなんでそこで選ばれるのか、というところで、
本当にちょっとした差が、
大きな理由なんだなという事を、深々と考える日になりました。
Etw.Vonneguetのショーの第一回一般モデル公募で合格して
一緒にショーをやってくれたみひろは、
彼が最初に写真を送ってきた時はまだ垢抜けなくて、
そんな彼がメンノン準グランプリ。
これからは専属モデルです。
誰かの運命の瞬間に立ち会った事がなかったので、凄く不思議な気分でしたし、
ものすごく緊張しました、こっちが。
みひろを見てると気が引き締まります。勉強させられることが沢山ある。
みひろに限らずですけどね。
書類選考結果が出ました。結果のメールは送ってます。
私達Etw.Vonneguetもまた、新しい才能に出会い続けなくちゃいけません。
私達も真剣に選んでいます。面接には必ずきて下さい。
みひろ、本当におめでとう。