Japan Fashion Week最終日に行われたAkira Nakaのコレクション。今シーズンのテーマは『フェミニン』。「女性が袖を通した時に男性になれない距離感みたいな部分に凄くフェミニンを感じる。」男性が着るようなメンズで使われるディテールを多用した。
「少しずつ色んなアイテムにデザイナーとしてチャレンジしていきたい」とAkira Nakaが今回新たに挑戦した素材はデニムとピッグスキン。エレガントな装いなブラックレザーにゴールドのスタッズが映える。カジュアルなイメージの強いデニムもこのブランドらしくテイラーの技術を使いエレガントに仕立て上げた。キーアイテムの一つとなったパンサーは「今の女性感を出すものの一つ」。柄として出すのではなく写真をぼかすような感じで出してそれをシルクシフォンでくるんでいる。ブルゾンを着ても気品をだせる美しさ、そういう選択肢はどんどん増やしていきたい」とアイテム、素材は異なるも色んな装いの中で同じ温度の女性を演出した。
不況が続く中「デザイナーというのは洋服を通して人と向き合っているのでその女性が生活している社会性を考えずにクリエイションすることはない、しかし不況だからこそ何が出来るのかを考えたい。」と不況だからこそ出来る可能性に言及した。来シーズン以降もAkira Nakaが提案する「女性感」に注目が集まる。