2012年に活動の拠点を東京から岡山に移したPOTTO山本哲也氏によるショップ”山POTTO SHOP”(ヤマポトショップ)が2012年8月11日岡山県岡山市にオープンした。
”山POTTO SHOP”は岡山駅からJR吉備線に乗り約20分備中高松駅より徒歩8分という場所に存在している。
今回は山POTTO SHOPの話を中心に、地方でクリエイションすること、2011年に披露された“ワイルドスタイルとか恐山”に続く新コレクションについてなど様々な話を聞いた。
―岡山に移住して1年以上経ちますがPOTTO SHOP以外での岡山での活動はどのようなことをされていますか?
自分たちのお店があるからいいかなと思って営業ということはしていませんが岡山市内のショップはまわりました。
以前岡山駅の近くの古着屋Mintageさんで1週間ポップアップショップをやらせていただいたのですが結構評判が良かったです。
うちのお店だとあまり人が来ないのですが駅前(岡山)に行くだけでお客さんの数がこんなに違うんだって・・・・。
―それはそうですねよね。こんな中心地から離れたところで洋服屋やっていたらそれは人が来ないでしょう。
でも遠いといっても中心地から車で20分くらいで来れますよ。
―車で20分ってかなり遠いと思いますけど。目的がないと来ない距離ですよね。
そうですね。たまたま来るという人はいませんね。
―間違えて地元の人が来るということはあるかもしれないけど。
その割には頑張っていると思いますよ。毎日お客さんが0ということはないので。
―やっぱり来客は土日が多いのでしょうか?
うちのお店は日曜日休みです。日曜日は子供が保育園に行っているんですけど日曜休みなので日曜に営業にしてしまうと子供と一緒に過ごせなくなってしまうので日曜日は休みにしています。
―今は週5(日月休み)で営業されているんですね。恵比寿の時のPOTTO SHOPはもっと休みが多かったイメージですね。
そういうイメージかもしれませんが木曜から日曜日まではやっていましたのでやっている方が多かったです。
それに休みでもアトリエにいましたので言ってくれればお店を開けていたりもしました。
地方でお店をやるというのは難しいですね。もっとみんな地方に住めばいいのに・・・。
―でもデザイナー達は地方に住む人も増えていますよね。
意外と多いかもしれません。直接はあまり知らないですけど。
―ではなぜ岡山という場所を選んだのでしょうか?
正直岡山という場所で選んだのではありません。日本中色々探していて、九州だったり、京都だったりも探したりしました。でも丁度よい物件が見つからなかったり、見つかっても東京からすぐに見に行けなかったら決まっちゃったり。そういうのが2回くらい続いてあーあと思っていたらこの物件を紹介してもらって2年間という期間限定でこの場所に住むことが決まったんです。
―岡山という街にこだわりがあったわけではないんですね。
そうですね。最初は岡山という場所は候補にはありませんでした。縁もゆかりもないですし。
―どのような条件で物件を探していたんですか?
とにかくまずは広いということが条件でした。それ+仕事場(アトリエ)とその仕事場をショップにできるというその3つが条件でした。
―アトリエとショップができる物件が条件だと言うことですね。
なおかつ広ければ広い方がいい。欲を言えば今の倍くらいのスペースが欲しかったですね。
―山POTTOショップに入って驚いたのは服がたくさんあること。と言っても洋服屋なので服はあって当たり前なんですけど恵比寿の時に比べてたくさんの服があるなという印象を受けました。
当たり前ですよ。お店ですから。
遠いからわざわざ来てくれたお客さんに商品がないということは避けようと思って頑張って作っています。
―それにしてもたくさんの服があるなと。
いや、普段はもっとあります。今がたまたま少ないんです。
―お店がオープンしてからはどのくらい経ちましたか?
半年くらいですね。
―今の家に住むのは2年契約という話でしたがこの場所で山POTTO SHOPを続けるのはいつまでなんですか?
とりあえず今年いっぱいは続けます。それ以降のことはまだわかりません。
―せっかくお店を一から作ったのに、期間限定ではもったいないということは考えませんでしたか?
最初から期間限定で貸してもらえることが前提でしたのでそれはしょうがないですね。
―ではその後は東京に戻られるのですか?
とりあえずは戻るつもりはありません。この先ずっと戻らないかと聞かれればそれはわかりませんが。
―都会を離れて田舎暮らしが気に入ったんですか?
そういうわけではないですよ。僕自身の生活は恵比寿に住んでいた時とはほとんど変わっていませんので。
それに田舎だけど山の中とかではないのでそんなに不便は感じません。コンビニまでも車で5分くらいでいけますし。