Interview

CREATIVE DIRECTOR Etsuko Yoneyama 5/5

かわいいという言葉が重要というよりはチャーミングとかかわいげがあるとか、愛くるしいとか、凄く重要です。安心感とかそういうものってにこやかになる。チャーミングな動きとか。かわいげのある言動とか。
自分の中の基準になってしまうのですがそういった言葉は意識しています。そういう人と話をしていたりそういうものに囲まれていると楽しくなりますし

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―米山さんが理想とする女性像を教えてください。

強くて優しくて変な人。自分のスタイルがある。だからつるまない、つるむ必要がない人。
自分の考えを持っていて人に伝えられる。曖昧じゃない人。そういう人が好きです。
仕事で接している人、仲良くさせていただいている人、アーティストさんやデザイナーさんはそういう人が多いですね。

―Lamp harajukuという場所は女子の“かわいい”カルチャーの発信地でもあると思いますがご自身でもかわいいというキーワードは重要視していますか?

重要です。言葉が重要というよりはチャーミングとかかわいげがあるとか、愛くるしいとか、凄く重要です。安心感とかそういうものってにこやかになる。チャーミングな動きとか。かわいげのある言動とか。
ただいわゆるローマ字の”kawaii”、海外の方が想像するようなかわいいには興味はありません。自分の中の基準になってしまうのですが先程言った言葉は意識しています。そういう人と話をしていたりそういうものに囲まれていると楽しくなりますし。

―かわいいですねっていわれたら嬉しいですか?

とっても嬉しいですね。

―H.P.FRANCEという会社だからこそ出来たことってありますか?

今自分がやっていること全てが個人では出来ないことだと思います。
リスクも負ってくれていますし。たくさんの良い仲間、同志もいます。
でもやっぱりこんな大きな会社で働くつもりはなかったですので辞めたいと思ったりすることはたびたびあるんですけど(笑)。会社の中でも恥じっこにいたくなってしまうんです。
わたしがやりたいことはこのインタビューでもさんざん語ってきたようにぶれないし、自分自身でも不思議なくらい迷いはない。それは本当に良いアーティストさん達との出会いがあって湧き出る自信で。
けれど、会社が大きいと人数も多いので、様々なタイプの人々と自分が信じていることを共有するときには、時にどう処理していいのかわからないくらいの不甲斐なさだったりをたまにですが感じてしまうこともあります。
そんなことで悩みや壁にぶつかったりもしてますが、結局思いとどまるのは社長の村松がとても尊敬出来る人だからです。
村松に出会わなかったらわたしはこうして自由に仕事することは出来ていないように思います。

―オープンした当初はこの場所しかなかったということでしたが今はこの場所、原宿という場所にこだわりはありますか?

最初は全然こだわりはなかったしどこでもよかった、でも今はこの場所が凄く良い場所だと思うのでこだわりは凄くあります。原宿のこの場所から発信していく。原宿という街は気持ちがいいんです。明治神宮に表参道。様々な人が来ますし。青山ほど洗練された大人な感じじゃないし、渋谷ほどごちゃごちゃしてないしなんとなく程よい。パチンコ屋やさんもないですし、緑もある。外国人の人もくる場所。東京に出てくる地方の人もくる場所だからいい。ここは一本道をはいっているし静けさもある。

―原宿でしか出来ないことをやろうという想いもありますか?

ファッションは移り変わるものですので中心はその時代によって変わっていると思います。でも何となくここの場所ってそういうファッションが集まるにちょうど良い場所だなって気がします。

―今後やりたいことはありますか?

扉のむこう側を国内、海外のさまざまなところに出没させていきたいです。
またパソコンの中でのネットワークやコミュケーションも大事ですが体、目、耳、口など全身を使って、そして決してスマートではない体当たりな感じのコミュニケーションの場所を創っていきたいとおもって今一緒に働く同志と試行錯誤しています!
やっぱりなんだかんだ体当たりなかんじがパンクなわたしにはあってるのだと思います。

あとはLamp harajukuをもうちょっと男性が勇気を持ってでもはいりやすい店にしたいです(笑)。

CREATIVE DIRECTOR Etsuko Yoneyama:
「アッシュ・ペー・フランス」企画室クリエイティブディレクター。
「Lamp harajuku」、「usagi pour toi」、合同展示会rooms内「扉の向こう側」のディレクションなどを行っている。“ユーモアがありクレイジーでいること”そして“アンチでありパン クであり続けること”、女性が持つ複雑さやクレイジネスさを表現していければと思っています。
http://lamp-harajuku.com
http://www.hpfrance.com/usagi

Interview & Text:Masaki Takida

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