2014年PRINGLE OF SCOTLAND RESORTコレクションは、スコットランドの伝統を要素として取り込んだ。キルティング、タータン、アーガイルパターンも含めたブランドの伝統を振り返り、新鮮でエレガントなコレクションを創るために、テーマのスタートポイントとして伝統の探究と再構成がなされた。春のカラーパレットは、レモネード、サンシャイン、蛍光がかったイエロー、英国のバラ、そしてネイビーとホワイトでバランスを表現。

コレクションを通して、キルティングのインスピレーションが湧いたことは明確となっている。忠実に構築されたニットスカート、さらにキルティングのコンセプチュアルな構成要素は、特にプリーツとスカートの装飾。ニットドレスとスカートは、きちんとしたナイフプリーツで構築されており、対照的な色合いで解放感を表現している。ホワイト、オフホワイト、ネイビー、ブラック、他の所ではレザーやポプリンを加えたプリーツパネルが生地に施されており、飾りはタキシードスタイルプリーツに特徴付けた。コレクションは進化し、プリーツは緩くさらに自然で柔らかいギャザーが集まったカフスと袖になった。トロンプ・ルイユプリントはプリーツの上に適用されている。したがって、パターンはその制限された直線的な動きが柔らかい生地に対して完全に対照的になっている。

立体感のある垂直なストライプがトップスとスカートを真っ直ぐ流れ落ちる。特殊な糸が組み込まれたはっきりとしたきれいなプリーツは、スコットランドの素晴らしいカシミアのサンシャインイエローのツインセットと白のラダーステッチニットのリブにも反映されている。これらの垂直な線は、ブランドの象徴であるドレスのアーガイルやブランドのアーカイヴからタータンの一部によってインスパイアされた白とネイビーのラインが切断されたインターシャのノースリーヴニットが斜めや二重に重ねられて、色調を演出している。これらの幾何学的な形のプリーツドレスと自由に動くケープ効果のあるダブルジョーゼットのコートに見られる二段の層を使う事によって、アールデコ調の雰囲気をコレクションに添えている。

ニットウェアと生地の関係を追求した結果は、生地に見えるようなニットや二重に重なったジャガード織のスラックス、ニットのようなラダーステッチをまねたティーシャツに、またワッフルステッチが施される事によってと立体感をもたせたボンバージャケットとニットドレスとのコンビネーションに見られる。