Fashion Show

Mikio Sakabe

現在パリでYuima Nakazato, Hui-Huiと共に展示会を開催中のMikio Sakabeの10 A/Wは前回同様90年代がテーマ。インスピレーションソースは『ゴス』、『メタル』、そしてアヴァンギャルドなデザイナー達。今回もイメージを手掛けるのは彼とアントワープで同学年だったDaniel Sannwald。貞子っぽさも感じるルックは『エクソシスト』やプリントにもなっている『キャリー』などホラーの要素を取り入れたから。

春夏に好調だったTシャツを異素材で展開していたり、今回もコーディネートの主役は「意識して強くした」というストリート色を感じるTシャツやパーカ、それにオーバーサイズのニットなどのプリント物のアイテムでこれらのアイテムをスタイリングでモードに落とし込んでいる。ブルゾンやTシャツなどは「男女共に着れる」というのを意識している。クロスのMA-1はサイズ感にファッション性をなくすこと(メンズ、レディース共に大きいサイズでMA-1の本来のサイズ)で逆にファッション感を感じる。

今季は一つの『区切り』として継続してきたファッションショーは行わず日本でも展示会のみでの披露となる。今まで以上に『着る』人を意識した春夏、そして秋冬とストリートでMikio Sakabeのアイテムを目にする機会も増えそうだ。

Text:Masaki Takida

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