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Hachi / BALMUNG

Hachi / BALMUNG

「都市と人間との関係の中から触発され循環する過程である。
 都市と人間との関係の中から触発され生産された結果である。
 都市と人間との関係の中から触発され原動力とする探求である。
 都市と人間との関係の中から触発され積み重なる研究である。」

概念としての「灰色」を表現したい。

1984年生まれ福岡出身。高校過程で電子制御工学科、服飾学校で服作りを学んだ後、自身の服作りBALMUNGを始める。
2008年友人たちと空間展示会「dinner」を行ったことにより初めて服を発表する。
2010年にパリの展示会に初参加。
2011年にロンドンでインスタレーション発表。



→ http://www.balmung.jp

狭い範囲しか見えない

とても大きな変化の時期だと言われていると思うので
それぞれのポジションや状況によってものすごく一概には言いづらい
難しい問題だと思います。
さらに不況と言われる情勢がなおさら問題点の判断を曖昧にさせてしまっているのでしょうか。。。

僕の個人の考えとしては…
本質的に”オリジナル”として魅力がしっかりある商品、意味が込められているもの、
これらにはそんじょそこらのコピーなんかじゃ絶対に追いつけないし代替できない”何か”がやはりあると思います。

コピーを肯定するわけでもありませんが
その”オリジナル”な要素が込められた服やファッションを楽しんでいたり買っているような人や僕の知るオシャレだなと思うような人は
やはり決してコピー品を買ったところで満足はしないし妥協もしない人たちだと思っています。

表面的なディテールやキーワードのような部分にブランドとしての魅力があるのだとしたらそれは時として盗まれてしまうようなことがあってコピー品でもその”オリジナル”な商品の代替が効くかもしれませんが
コピーなんかじゃ決して済まないようなそんな深くてじっくり味わえる魅力、キーワード一言や二言なんかじゃ語れない魅力に包まれた”オリジナル”な服は不況で売れないことはあってもコピー品で満足するような人がそのような服を昔にそもそも本質的に買ってくれていたのかというとそういうわけでもないような気がします。

もしかしたらコピー自体が問題なのではなくて、コピー品でも代替できるような魅力(言ってしまえば浅めの魅力)のようなものでないとじっくり味わっていられるような時間が無い、リズムが合わない、そんな今の加速されたスピーディーな時代感が一昔前のファッションやそういう感覚の魅力と少しズレてきていたりしちゃうのかもしれないですよね。。

09ssとか08awとかのあたりのマルジェラのデザインなんかは、ファストファッションブランドなんかにはコピーは絶対にできないような部分にデザインの本質が込められていながらも表面的な部分ではファストファッションのような服ともコーディネート的に相性の良さそうな(皮肉の意味も込めて)ものすごく興味深いデザインだと思っていました。

なにか、僕のような個人的な範囲で服作りをするブランドでも今の時代の中で何か意味のある服が作れるのではないかと感じています。
狭い経験しかない僕がこんな意見を言ってしまいすみません。。

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ちなみに話は変わって(いやこっちが本題?)
現在ぼくはBALMUNGとして”dinner”の展示会を開催中で
昨日も今日も明日も明後日も金曜日28日までずーっと会場で
服を提供して下さったみなさんの服を(本当にありがとうございます!)
色々試行錯誤しながらちまちまとリメイクを施していってるところです。。。!

ぼくの服を気に入ってくれていて初日も二日目も来てくれてしかもぼくの服を着てくれてたりするような方もいたり。。。
そんな方が居てくれる限りぼくはどんな状況になっても、服をそんな方のためにも作っていきたいと心から思います。
極論を言ってしまえば販売して下さるお店がたとえ世界から無くなってしまったとしても!笑

ちなみに会場の写真はこのブログではまだ見せません。
写真で第一印象を受けるのではなく、出来れば会場に実際に足を運んで頂いて、
空気感というか、リズムというか、音だったりもあるので、
ぜんぶ一緒になって、最初の印象を受けてもらいたいなと思っています。

ぼく以外にも4人のブランドanghrh,bodysong.,obsess,runurunuの服やつくるもの、とても素敵なのでぜひ見て頂きたいです。

ちなみにありがたいことにすでに色々な方が来て下さいました。
CEMENTの田島さんはパーティ時にはいつも来てくれるし
昨日はわざわざ坂部さんもジェンファンさんと来てくれてなんとMIKIOSAKABEのレアな服を提供してくれたり。。笑
展示会前日なんてアキコさんが反則フライングで古着の素敵なニットを持ってきてくれました。
ユイマさんも昨日は来てくれて、年齢もけっこう近めなので色々と話をしているとなんだか近い感覚を感じるというか。。立場は全然違うしユイマさんはアントワープにも行っててぼくなんかとは全然経験してる場所が違うのだけれどなにかが近い、そう感じるようなことがありました。ぼくが一人で勝手に感じてました笑

あとCOCOONの受注展示会のほうにも来て下さって今回のdinnerのほうにまで平川武治さんが来てくれました!
少し、緊張します。。。ありがとうございます。

とにかくまだまだ展示会”dinner”は続いています。
最終日の28日の金曜日には夜にまたイベントということで今回提供してくれた服で作ったものを今のインスタレーションにさらに展示として付け足して、最終日dinnerが完成します。
よかったらいらしてください。

http://twitter.com/hachiBALMUNG

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