Interview

Aquvii 中編

女の子にもてたかったという動機ですね。雑貨も好きだったらもてるじゃないですか

-セレクトする基準について教えてください。ハンガリーやーチェコの東欧などあえて日本人があまり行かないところに行く理由はなんですか

東欧はくだらない物どうしようも無い物とか土臭い物、一点物でちょっと昔の物でなんでこんな物作ったのっていうのが見つけやすかったんです。パリとかNYだとどうしても既製品が多いからそうなるとギフトをするときに選びがいが無い。セレクトをするときはやはりギフトを頭においてセレク トしていると言う気持ちが強いです。

-一点物ということを念頭に置いてあるのですか

一点物じゃなくてもいいんだけど特別感があるものが好きなんです。見つけたっていう。ただこないだチェコに行って思ったんだけど同じところに何回も行ってると行くところも決まってきちゃうし行くレストランも決まってきちゃう、泊まるところも決まってきちゃうしメニューも大体どんな物があるのかもわかってきちゃって「あーそうかー」ってなって、今は行ったことのないアルゼンチンとか他のところに目が向いていますね。

-でも例えばアルゼンチンに行ったら行ったで店のイメージは変わってきますよね

変わってきますね。でもそれは全然いいんです。それがいいし、そうじゃないと個人でやってる意味が無いし、ギフトと言うところからずれさえしなければそれでいいです。逆にどんどん変えていかなきゃいけないんです。これからもチェコは全然行くと思うし好きだからそういうのを好きな人がお店に来て他のお店の事とかチェコのこと好きになってくれたらそれはそれで全然他のところに行ってもらってもいいしそこだけで終わってしまったらつまらないし。ただ自分が色ん なところに行きたいってだけなので。

-現地での買い付けの仕方、場所や交渉方法などについて教えてください
それは様々ですね。最初は蚤の市とかアンティークショップみたいなところだけだったんだけど今は広がって向こうで友達になった人が「こういうところあるよ」って紹介してくれることもあります。こないだパリで道を歩いていてウインドウみたいなのを借りてる子がいてそこに作品だけ飾ってる子がいたんですけどそこにいきなり連絡して次の日会いに行ったりとかそういうのが結構面白くて行き当たりばったりで色々です。いわゆる古着屋さんとかがやる仕入れ場所を 回ってという感じではないです。やったことがないからちゃんとした方法がわからないっていうのも大きいんだと思います。ベルギーも向こうで集めている人がいてそこに泊まって見せてもらって、その子に蚤の市連れて行ってもらったりだとかそういうことしてるほうが自分に合ってる気がします。テーマがあっていくというよりは向こうに行ってテーマは探す感じです。

-ファッションや雑貨に興味を持ったきっかけはなんですか

ファッションはわからないんですよ。そんなに詳しくもないし洋服は好きだけど。女の子にもてたかったという動機ですね。雑貨も好きだったらもてるじゃないですか。ちょっと可愛いなみたいな。だから同じです。

-今もてていますか

もててないですね。どこまでいったらもてるんだろう。もてたいですね。でももてちゃったら目標達成なのでやめちゃうとおもいます(笑)。

-洋服もやられていますが洋服をもっと増やそうとは思わないのですか
現段階では洋服をがっつり展開してとは思ってないです。それよりは物としてピックアップしての方が興味があります。

-服だから雑貨だからということじゃなくて両方ともギフトとして同じ目線なんですか

そうですね。全く一緒ですね。あくまでああいう店だからデザイナーさんの世界観を見せたいとなったらコレクションで何点か、本当はフルコレクションで見せてって言うのが大事だと思うんだけどそういうセレクトをしないというのが自分の店だし、そういうやり方をしないことが一番失礼のないやり方なんじゃないかなと思ってわがままを言わせてもらっています。実際その方がうちに来るお客さんはわかりやすく見てくれる。「洋服やったら?」とか言われるんだけど今のところ興味ないですね。

-シーズン毎にテーマを持って変えていくという感じではないのですか

シーズンで切られちゃうのが得意じゃなくて自分でオリジナルで作っている物もそうなんだけど洋服ってやっぱシーズンで見せていかなきゃいけないじゃないで すか。それは凄く尊敬できることだし凄いなって思う。でも自分はそんなに発想がぽんぽん出てこないというか一個の物作ったらずっとそれを作っていきたい物を作るというのをオリジナルに関しては決めているんです。『春夏秋冬』より『クリスマス』だからとかイベントごとで区切る方がしっくり来ますね。イベントごとでは区切るけど大きいシーズンではないですね。

-女性、男性で区切ってイメージはしていますか

特にしてないですね。でも自分がちょっと乙女なんですよ。思考が乙女チックというか。いわゆる男気溢れるものじゃなくてかわいらしい物が好きだからそういうセレクトになっちゃっているんだと思います。Tシャツとかファッションに関するものもメンズだからレディースだからっていう選び方はしてないですね。

-ぬいぐるみも好きなようですがぬいぐるみをセレクトする基準ってあるんですか
ぬいぐるみの顔ですね。好きな顔があるんです。生きてるっぽいやつじゃなくてこいついい子だなっていう。意地悪しないやつというか。

-この場所にお店をオープンしようと思ったのはなぜですか

本当は恵比寿が良かったんです。自分には代官山はちょっと敷居が高いと思っていて。でもあそこが見つかって裏の感じが好きだったし、昔は好きな店が近所にあって面白い通りだったんですよ。それが頭にあったんだと思います。あとは中目黒で働いて中目黒に住んでいたのでこの辺は良く来ていたので土地勘があったんです。でも2,3年前はそういう小さい店がどんどんなくなっていって。でも最近またそういう店が少しずつ出来てきたので(代官山が)面白くなっていくのかなって思っています。キルフェボンの向かいなので最初この場所にお店をオープンした時そこからたくさん人が来るんだろうなって思ったんですけど実際は全然来ないんですよ(笑)。

-ずっとこの場所でやりたいという思いは強いのですか

特にこだわっているわけではないんだけど最近やっとみんな場所をわかってきてくれたのでもう少しここでやると思います。本当はもっと広いところがいいんですけど。そうすればもっといろんな人とか紹介できるんだろうなーっていうのも思いますし。でもあの大きさでやってきたからこそこうなったんだろうなっていうのもあります。

-代官山全体を盛り上げたいという気持ちもありますか

そんなたいそうなことはいえないですが盛り上がってくれたらいいなとは思っています。周りのお店も仲良かったりするのでそれがもっと出ればいいなって思いますね。最近代官山盛り上げていこうという空気があって結構イベント事とかやっているみたいです。

続く

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