Party

‘TOO DARK ONE LIGHT’ by Richie Culver at LN-CC

6月15日、ロンドンのダルストンに位置するコンセプトストア、LN-CCにてアーティストRichie Culverのソロ・エキシビジョンのプライベートビュー・パーティが開催された。

Richie Culverは愛、喪失、そしてコミュニケーションといった普遍的なものをテーマとし、ペインティング、コラージュ、メディアアートなど様々な方法を用いて作品を発表する若手アーティスト。

音楽とパーティに明け暮れ、アートを学校で学ぶこともなかったRichieの名前がアート界に知られるようになったのは、ジェシー・オーエンス(1936年のベルリンオリンピックで4冠を達成したアメリカの陸上競技選手)の写真に「HAVE YOU EVER REALLY LOVED ANYONE? (今まで本当に誰かを愛したことがある?)」という印象的なテキストをコラージュした作品が、テート・モダンのグループ展にてフィーチャーされた昨年の夏のことである。
それから、Richieは自身の経験を反映し曝けだす自伝的な作品を発表することで、自身のリアルな感情やプライベートな部分、また彼の人生における重要な瞬間を観客とシェアし、観客自身の経験を想起させ反映させるような作品を発表し続けている。
例えば、今回も展示されている「I LOVED YOU, YOU JUST COULDN’T SEE IT (僕は君を愛していた、君が気づかなかっただけで)」というテキストをペイントした作品は、関係が終わった元ガールフレンドの新しい家にスプレーでその言葉を描くことで、コミュニケーションを図ろうとした作品。

「ロマンティック・バンダリズム」とも形容されるRichieの作品は、自伝的なテーマを自由な手法で表現し非常にブリティッシュなクリエイティビティとクール感に溢れており、LN-CC独自の美学に基づく空間、洋服たちと調和していた。

LN-CC presents「Too Dark One Light」by Richie Culver
会期:2011年6月16日〜7月7日
会場:LN-CC
18 SHACKLEWELL LANE, LONDON, E8 2EZ, UK
入場無料
*LN-CCはアポイントメント制のため、エキシビジョンを閲覧希望の方は以下のメールアドレスへ連絡が必要。日本語対応可。
appointments@ln-cc.com
http://www.ln-cc.com/
http://www.richieculver.com/

なお、今回のエキシビジョンの作品はLN-CCにて購入することができる。
http://www.ln-cc.com/richie-culver/icat/richie-culver/

Photo:Wataru Fukaya Text:Yasuyuki Asano

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