アート界の魔人、世界的サイケデリック・マスター、田名網敬一による展覧会”Tanaami Tee x 100″が2012年5月19日よりvalveat81 Galleryにて開催される。
1960~1970年代、日本のポップアートを牽引した田名網敬一。1980~1990年代にかけて創作の一大転機を迎えながらも、バブルに浮かれる世相に超然と対峙した彼は、2000年代以降、全世界のアート・シーンを舞台に破竹の勢いで進撃を開始し、活躍を繰り広げている。
村上隆、奈良美智ら現代アートの著名な日本人作家と、マンガやアニメなど日本のポップ・カルチャーを結ぶ“ミッシング・リンク”として再発見された田名網敬一は、今という時代の最重要作家の一人として遇されている。イギリスの〈フリーズ〉、スイスの〈アート・バーゼル〉といったヨーロッパ最上位のアートフェアはもとより、新興市場であるアジアの〈アート香港〉〈アートステージ・シンガポール〉などにも軒並み新作を出品。一昨年はシンガポールにおける:phunk(ファンク)とのコラボレーション展で当地に田名網敬一旋風を巻き起こし、中国・深圳では大回顧展も開催された。
Tシャツをキャンバスに見立てて100点の新作を発表する本展は、圧倒的な物量のインパクトを伴って、およそ他のアーティストには真似のできない「サイケデリア(幻覚世界)の渦巻き」を展示空間に出現させようというもの。それぞれのTシャツは、異なる芳香を放つ「サイケデリック・ガーデンに咲く花」であり、来場者は好みの花を摘む(=Tシャツを購入する)ことができる。1点ものの手描きTシャツから、技巧を凝らしたシルク印刷や極彩色渦巻くインクジェット印刷によるTシャツまで、見てよし、着てよし、飾ってよし、贈り物にするのもまたよしという、エキサイティングなTanaami Worldに誰もが幻惑されるエキジビションとなる。
田名網敬一展覧会 Tanaami Tee x 100
会期:2012年5月19日(土)~2012年6月8日(金)
会場:valveat81
東京都港区南青山 4-21-26-2F Tel: 03-6406-0252
開館時間:13:00~21:00 /休館日:なし
特設ウェブサイト:http://contrarede.com/tanaami/
主催:コントラリード
企画制作:亜洲中西屋
田名網敬一プロフィール
1936年東京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒。1991年より京都造形芸術大学教授を勤める。1960年代からメディアやジャンルの境界を横断して精力的な創作活動を続けている。伝説的ロックバンド「モンキーズ」や「ジェファーソン・エアプレイン」のアルバムジャケットに作品を提供するなど、日本におけるサイケデリックアート、ポップアートの先駆けとして語られる一方で、今日の現代美術における「アートとデザイン」「アートと商品」「日常と美の関係」といった主要な問題に挑戦を続けてきた先覚者としても再評価が進む。
近年の主な活動に「DAYTRIPPER」展(Art&Public/スイス・ジュネーブ/2008)、「SPIRAL」展(Galerie Gebr.Lehman/ドイツ・ベルリン&ドレスデン/2008)、ドイツ・シュトゥットガルト国際トリック映画祭の審査員と特別プログラム上映(2009)「Wandering in the Chaos – the Dreamland of Keiichi Tanaami」展(華美術館/中国・深圳/2010)、「結び隔てる橋」展(NANZUKA UNDERGROUND SHIROKANE/日本・東京/2011)など。最近の主な出版物には『DAYDREAM』(グラフィック社)、『幻覚より奇なり』(リトルモア/森永博志との共著)、『A PORTRAIT OF KEIICHI TANAAMI 14FILMS 1975-2009』(CaRTe bLaNChe/フランス)、『WERK No.18 KEIICHI TANAAMI PSYCHEDELIC VISUAL MASTER』(WORK/シンガポール)などがあり、また雑誌『Wallpaper』『WeAr』『HOT ROD』『DAZED& CONFUSED』の表紙、特集ページを作品が飾った。2011年にはファッション・デザイナー、ルシアン・ペラフィネとコラボレーション。また、同年開催の横浜トリエンナーレに参加した。2010年にシンガポールで制作された、:phunk(ファンク)とのコラボレーションによる大型インスタレーション作品「奇想都市 – 生成と崩壊」はシンガポール美術館(SAM)の収蔵作品となり、2012年に公開されている。
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ヴィズミック株式会社 コントラリード事業部
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