作家、さとうかよは2012年3月30日～4月1日に東京国際フォーラムにて行われるアートフェア東京２０１２、村越画廊のブースにて新作「たいせつなものは目に見えない」を発表する。
“作家、さとうかよさんは２０１０年はじめに難病に倒れ、約１年間、作品制作が出来ない闘病生活を送られました。しかし、長時間に及ぶ大手術から生還。服飾デザインの仕事から退き、これからの生き方を模索している時に、３月１１日が来ました。
この震災では、日本人の殆どが、改めて自分の人生を見直し、大切な物は何か、これからどうやって生きて行けば良いか？を自問自答したと思います。
さとうさんは被災者ではなかったけれど、それまでの１年間、じっと自分自身の「生命」を見つめ、自分に許された時間と向き合ってこられました。ご家族の支えを受けながら、冷静に運命を受け止め、決して逃げない姿勢で病に立ち向かう姿は立派でした。
まだ３０才を過ぎて間もない作家が、そうして真剣に考え、病後初めて手がけた作品は、
「メリーゴーラウンド」でした。そのスケールの大きいインスタレーションからは、作家として再スタートを切る「覚悟」が感じられます。
このメリーゴーラウンドは「たいせつなものは目に見えない」と題され、２０１１年秋に渋谷パルコで展示、それぞれの動物が実際に動き、馬が歌いました。
今回の会場では広さの関係上、動かせませんが、２頭の馬を静止した状態に作り替え、皆様のお目に掛けます。
また、最近、作家はアフリカのプリミテイヴ・アートに触発されて、マスクの制作に挑戦中です。それらの最新作も、会場でご覧頂く予定です。どうか、さとうかよの復活と進化を、会場でご覧下さいますよう。”
株式会社 村越画廊
作家コメント
人はある時期から、何かの代償を背負って生きていく。
それは重い意味ではなく、気付いたときから必ず変われるし、やりなおせる。
だから、私はきちんと生きよう。
２０１２年春 さとうかよ
アートフェア東京2012
さとうかよ展
「たいせつなものは、目に見えない。」
会場・東京国際フォーラム ホール１、ブースNoE-13
ブース名・村越画廊
会期、開場時間
3月30日（金）11:00~21:00
3月31日（土）11:00~20:00
4月1日（日）10:30~17:00
入場料 1500円
さとうかよ Kayo Sato
http://www.kayotun.com
〈略歴〉
1979 東京都生まれ。
1999 バイクに跳ねられる。芸術に目覚める。
2001 阿佐ヶ谷美術専門学校イメージクリエイション科卒業。在学中からぬいぐるみを素材として使った立体を制作。
2004 電子系ユニット森ユニットhollowを始める。
2006 服飾ブランドstofに入り、レディースブランド「bedsidedrama」を立ち上げる。
2010 病気療養のため１年間制作活動を休止。
2010.12 「bedsaidedarama」11SS collection「super hybrid」にてデザイナーを卒業。
〈制作活動〉
2006 POINT of view004「たぶんの物語」 （POINT）
2007 個展「さとうかよ」展 （Gallery unseal・日本橋堀留町）
「兎に角」ART EXHIBITION (paul smith space・神宮前)
2008 個展「ガーリーの裏側」 （Lamp harajuku・神宮前）
団・DANS ExhibitionNO.4「The House―現代アートの住み心地―」展 （日本ホームズ住宅展示場・六本木）
個展「TWIN PEAKS」 （丸ビルH.P.FRANCE WINDOW GALLERY・大手町）
東京コンテンポラリーアートフェア2008 個展「ネズミたちの沈黙」（ギャラリーサンギョームブース・東京美術倶楽部）
コンテンポラリーアートフェア2008 （渋谷西武・渋谷）
2009 D.I.Y Room702「pajyama」室内装飾 (HOTEL CLASKA・目黒区中央町)
「あらすじ以外の物語」 （ROKET・神宮前）
アートフェア東京2009「SATOKAYOSHIE」岡芳恵との2人展 （村越画廊ブース・東京国際フォーラム）
団・DANS ExhibitionNO.5「真夏の夢」 (椿山荘・目白)
東京コンテンポラリーアートフェア2009「FOX＆CROW」 (村越画廊ブース・東京美術倶楽部)
IID GALLERY Look Forward!-Artist file for the Future (世田谷ものづくり学校・池尻大橋)
2010 個展「つまり、だけどきっと、だから。」 （Lamp harajuku・原宿）
2011 個展「かみさま」 （Lamp harajuku・原宿）
「シブカル祭」～パルコの女子文化祭～ （渋谷パルコ・渋谷）
「ANIMAL COLLECTIVE アニマルコレクティブ展」 （IMAGE.3D・池尻大橋）
