2011年6月7日からアンドーギャラリー”ANDO COLLECTION”が開催される。展覧会では舟越桂、中沢研、リカルダ・ロッガン、篠塚聖哉、ショナ・トレスコット等国内外で注目を集めている作家の近作をを厳選して紹介する。
【作家略歴】
舟越桂
1951年岩手県生まれ。1975年東京造形大学彫刻科卒業。1977年東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1980年代はじめから楠を使った木彫の人物像を制作し、具象彫刻作家として国内外で高い評価を得る。近年は両性具有のスフィンクスのシリーズを手がけ、新たな表現領域を切り開いている。2009年には毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
中沢研
1970年東京都生まれ。1994年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。展示する場所の特徴をとらえ、針金やテグスなど細く繊細な素材を用いて空間を構成するインスタレーション作家として高い評価を得ている。近年は絵画にも取り組み、2010年の展覧会では淡く繊細な色彩を帯びた油彩の絵画を発表した。
リカルダ・ロッガン
1972年ドレスデン生まれ。2004年ライプツィヒ視覚芸術アカデミーにて修士号取得。旧東ドイツ地域の廃墟となった工場などから机や椅子、ベッドなどの家具を持ち出し、スタジオに運び入れ、それらが置かれていた室内の配置を再現して撮影する一連の作品で評価を得る。日本での初個展となった2009年の展覧会では樹木をモチーフとした「Baumstück」シリーズを発表。
篠塚聖哉
1970年熊本県生まれ。1996年多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。2006年に東京都現代美術館で開催された「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」で、紙にオイルパステルで描かれた抽象的な風景画で注目を集めた。「濡れ乾きを繰り返す大気の循環」を主題に、自身の記憶や体験から紡ぎ出された内なる風景を描く。
ショナ・トレスコット
1982年オーストラリア生まれ。2004年国立芸術学校絵画専攻卒業(シドニー)。現在はベルリンにて制作活動を行っている。西洋美術史に見いだしたテーマや、風景や静物など直に観察したモチーフを油彩で描く。2010年に日本で初めて開催された個展「Mankind, Nature, Myth」では、人間と自然とのあいだにある原初的な関係を描いた絵画を発表した。
会期:2011年6月7日 (火) – 8月6日 (土)
日・月・祝日休
開廊時間:11:00-19:00
会場:アンドーギャラリー
135-0023 東京都江東区平野3-3-6
tel. 03-5620-2165 fax. 03-5620-2166
e-mail:office@andogallery.co.jp
URL: http://www.andogallery.co.jp
Photo:中沢研 Untitled (20) 2010 Oil on canvas 80.3x100cm