2011.3.5~3.27 “sina個展 「おだやかな 食卓」” が、祐天寺にある “GALLERY&WORKSHOPはちどり” で開催された。
刺繍作家の有本ゆみこ氏が手がける “sina” の個展。細かな刺繍、繊細な色づかいで、様々なものを表現してきた彼女。
今回の展示はお皿の額装に入った、料理の刺繍達。ビーフステーキ、パンプキンスープ、クリームシチュー、エビなどおいしそうな料理が並んでいた。中には以前からの継続、ハムの刺繍もみられた。お皿の額縁は、木工作家 “長橋亮”氏 が手掛けたそう。刺繍と額縁、どちらからも丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。
以下はプレスリリースからの彼女の詩。
きみをたべても
みたされるのは
ほんのいっしゅんで
のこりのじかんは
かなしい ものがたり
それでも せかいは
うつくしいんだ
ほほえむ ほどに。
言葉からわかるように “欲望” がテーマの展示。「望みが叶っても満たされるのは一瞬、欲望は尽きることがない」そんな欲望の世界を料理をモチーフに表現。その他には、特大サイズのハム刺繍や、鳥の立体ピースなども展示されていた。Tシャツは、会場の “GALLERY&WORKSHOPはちどり”とのコラボレーション作品。
また今回のイメージヴィジュアルが素晴らしかった。フォトグラファーは天野良子氏とのこと。
lamp harajukuでのエキシビション、writtenafterwardsとのコラボレーションなど様々な活動をおこなってきた彼女。今後も彼女の創作活動に注目していきたい。