2011年2月22~27日、東新宿にある軍艦マンションにて35組のクリエイター達によるエキシビジョン“GUNKAN crossing”が開催された。
軍艦マンションは、建築家の渡邊洋治氏の代表作として今も残る旧第3スカイビル。1970年に竣工した地上14階、地下1階からなる建築物。シルバーに塗られた躯体、横置きされた給水塔、ユニット化された各室など、軍艦をモチーフとしたデザインが施された外観から、俗に軍艦マンションと呼ばれている。
当エキシビジョンは、「GUNKAN東新宿ビル」として再出発する軍艦マンションの内覧会も兼ねているため、ギャラリー、スタジオ、オフィス、アトリエなど様々な形で、クリエイター達がフロアを飾り付けていた。
以前ご紹介した“fift”も所属しているプロダクトデザイナーの集合体“novelax”は、ミーティングスペースとしてフロアを活用。ゆるい空気感で満たされていた。彼らはオランダアイントホーフェンのデザインアカデミーを卒業した複数のメンバーをはじめ、ヨーロッパで出会ったプロダクトデザイナーの集まり。
“Cafe Obscura”の「珈琲のあるOfficeの提案」というコンセプトのスペースでは、出展者達が自由に珈琲を淹れることができ、その際自分の一杯以外に、他の出展者のためにもう一杯淹れるという決め事が。珈琲をキッカケとしたコミュニケーションの提案だった。他にも映像作家の“石川慶”が撮る映像作品との出会いはとても良いものとなった。
“kagari yusuke”、“MicroWorks”等、当サイトで関わりのある作家達のスペースも。
2011年、解体をも検討されたこの建物は、40年の時を経て、「GUNKAN東新宿ビル」として再生。オフィスフロア、シェアSOHOフロア、シェアハウスフロアと階層によって用途を分け、クリエイティブに住む、働く入居者を募集するとのこと。
軍艦マンション
東京都新宿区大久保1-1-10 MAP
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