Interview

POSTWEILER HAUBER

2003年にEVA POSTWEILERと、RAPHAEL HAUBERによって(2005年にEvaは脱退)ブランドを設立後ベルリンやパリを始めとした世界各国のショールームでコレクションを発表。3月に行われた080 Barcelonaではファッションショーも行ったドイツブランドPostweiler HauberデザイナーRAPHAEL HAUBERにインタビューした。

-あなたのデザインにおいてドイツ人のルーツを感じることはありますか

ドイツ人ではない観察者にとっては私のデザインは典型的なドイツ人的美的感覚があると感じるのではないかと思います。私の作品はまた時折バウハウスムーブ メントと比較されることもあります。バウハウス自体には感謝していますが自分自身では特に意識した影響とは捉えていません。

-メンズとレディースで同じコンセプトですか

はい。

-(ブランドを共に設立した)エヴァが去ってから何か変わったことはありますか

いいえ。それは2005年のことですので。

-なぜデザインを始めたのですか。どうしてデザイナーになろうと思ったのですか

私は常にファッションやアートに魅了されていたのです、それに私は生まれつきクリエイティブな能力があったのです。私は南西ドイツの小さな村で生まれ育ちました。幼少期は母親にくっついて近くにある大きな街に買い物に行くことが大好きでした。恐らくそれが私がファッションに魅了されファッションに熱狂的に なるのに影響を与えたのだと思います。

-他者とは違うあなた独自のスタイルの特徴とはなんですか

クリーンで落ち着きがあってそして現代的であるということです。私はベーシックな洋服に力強くそしてはっきりとしたコンセプトやグラフィック、シフォンシルクとメッシュジャージーなど通常あまり用いないファブリックを全く異なるファブリックと組み合わせたり特別な何かを加えることを好みます。

-あなたの顧客はどんな人達ですか

本当のところは誰もが私の顧客になり得るんです。ただ確実なところでは顧客のほとんどがモダンな若者でメインストリームに流されずファッションや音楽、アートなどに精通している人達です。彼らはドイツクオリティの特別な何かを探しているのです。

-どこからインスピレーションを得ますか。どのようにアイデアが出てくるのですか

インスピレーションはどこからでも得ることが出来ます。それは何か私の注意を引くもので何か新しいもので必然的に私の作品の進歩に繋がる物です。

-今なにからあなたはインスピレーションを受けていますか

それは秘密です(笑)。人々の観察をするのが好きなんです、それは常に私にとって興味深いことです。

-あなたのデザインにおいて女性らしさや男性らしさというのはどれほど重要ですか

私にとって女性らしさや男性らしさというものは洋服を着たその人自身から現れるものだと思っています。Postweiler Hauberのコレクションのほとんどは女性にも男性にも対応する物です。同じ洋服が人の着こなし方や用途によって全く違う風に表現されているのをみるの はとても興味深いです。

-自身のキャリアにおいて強い影響を与えたアーティストやデザイナーはいますか、また以前働いていたWendy&Jimの影響はありますか

特に誰かと言うのはありません、Martin Kippenberger, Anselm Reyle, Claus Richter, Luigi Ontani そして09 A/WのコレクションでコラボレーションをしたHeinz Peter Knesのファンではありますが。ファッション界においてはRaf SimonsやJil Sander, Nicolas Chesquire, Helmut LangによるHelmut Lang そしてMartin Margielaなどが好きですが私のコレクションへのアプローチは独特でそしてとても個人的なアプローチの仕方なんです。Wendy&Jimはとても尊敬しています。私は2001年に彼らのアシスタントを務めたのですが彼らは今にいたるまで良き友人です。

-あなたのデザインにおいて最も重要な要素はなんですか

生地の使い方、素材のデザインの仕方、グラフィックの要素、そして色使いです。

-デザインの過程は毎回同じですか

はい、一つ一つのコレクションはそれぞれ違う章から成り立っていますが、その過程はほぼ同じです。

-デザイン活動において最も楽しい過程はどこですか

コレクションが始まったときからずっと私の中にあった混沌としたものが消え去りコレクションをした後にベストの出来だったと思えた瞬間です。

Interview, Text, Translation/Masaki Takida

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