Fashion Show

Pringle of Scotland

2014 年秋冬のメンズコレクションは、世代を通じて受け継がれるデザインがモダンな解釈と出会った、コンテンポラリーなワードローブを提案している。ヘッドデザイナーMASSIMO NICOSIA は、キルティングのディテールがついた伝統的なカシミアコートと、対照的なシルエットのバランスを生み出したやわらかなニットのジョギングパンツとの組み合わせに見られるようなシャープなコントラストを描き出している。それぞれのルックに現れるシャープなテイラードパンツと柔らかなニットの曲線がはっきりと組み合わされている。
新しいテクニックによる革新的なニットウェアはコレクションの基本であり、テクスチャーと視覚効果を与えている。織り方については伝統的なメイド・イン・スコットランドカシミアである一方で、コンテンポラリーなセロファン糸で作られたメッシュ状のニットも試みられている。ブランドの伝統と革新のバランスにより、ブランドを象徴するアーガイルパターンの魅力はコレクションを通じてさらに探求され、3Dの視覚効果が得られるようなエンボスが、柔らかなハンドニットの上にはっきりと施されている。
PRINGLE OF SCOTLAND が考案したオリジナルデザインのアーカイヴに着想を得たユニークなレプリカ・ヘリテージ・ピースが生まれた。スコットランドカシミアで作られたオフホワイト、ブラック、そしてキャメルのゴルフセーターは、ブランドの伝統の原型ともいえるケーブルのディテールがあしらわれている。伝統的なアーガイルのインターシャの技術は、コンピュータグラフィックスによってスコットランドの国花であるアザミを描き出すことでそのテクニックを再生している。
伝統的タータンも、ぼんやりとしたチャコールのタータンのピーコート、深いインクブルーのヴェルヴェットジャケットなどニットと布帛の両方で試みがなされている。またセーターやパンツに施されたネオプレンによって柔らかなニットウェアにラウンドシルエットが与えられモダンなコントラストが生まれる。
カラーパレットはコレクションの随所に見られるディープ・インディゴ、ダーク・ネイビー、ブラックそしてグレーが、ルビーレッド、ディープ・ワイン、プラムとブラッククラント(クロフサスグリ)といった赤みのあるポイントカラーを抑えている。オフホワイト、チョークは、長い歴史をもつナチュラルな魅力によってコレクション全体を引き立てている。


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