前回に引き続きクリーンなフォルムに鮮やかなカラーが用いられたJIL SANDERの秋冬コレクション。
ブラック、グレー、ネイビーのセットアップからスタートしたコレクションは次第にイエロー、オレンジ、ピンク、ブルー、ネオンカラーなどによって彩られ、表面はテクニカルなキルティングに代表されるように様々なマテリアルにより豊かな表情を見せた。
各カラーパレットの色合いや、レイヤードにより組み合わされた首もと、手元のカラーコンビネーション、またジャケットの裏地の色使いなど、繊細なカラーバランスはまさにデザイナーであるラフシモンズらしい仕上がり。
ピアノとミニマルテクノが組み合わされたBGMのように、繊細でありながらも力強く、フューチャリスティックでありながらエレガントな美しきコレクション。
Text:Yasuyuki Asano
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