ホームレスのおっさんがトイレの中で電球を割ったら空間が広がってとても自分好みの壁になってくれたのに
ぼくはカメラを持っていない所為で歯がゆい思いをする
という夢を見て、
くやしいから今日は急遽ストリートにてイメージ撮影をやりました。
この冒頭を読んでイラッとする気持ちは分かります。
ボクもそんな理由で動く自分に若干イラッとしています。
作り話だったら良かったのに、とか思ったりさえします。
でも残念な事に事実だったりします。
そしてこの冒頭を読んでイラッとする偏屈野郎な人が大好きだったりもします。
綺麗に疑え。そして問い続けるんだ。
今日は何だか暴走気味でし。
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路上で撮影をするときにぼくはある種の宗教が持つ特殊な空間やレイアウトの持つ神秘性のようなものを意識しながら撮っています。
言語化が難しい感覚ではあるのですが、建築物のつらなりやストリートに転がっている様々な物たちの集合と「間」が時に自然が作り出す「意図のない祭壇」のような雰囲気を獲得しているように自分には見えるのです。
今日撮った写真の中では一番したのやつがその感覚に近い。
コンクリートジャングルとはよく言ったもんですわ。
実はこれ、ブランド「カガリユウスケ」の根本でもあります。
ぼくはもちろん自分の考えや嗜好の元でモノを作りますが、根源の部分はちょうど外付けHDのように外部からの入力にて形成しています。
外部から入力された情報に対していま自分に出来る適切な対応を算出して、まとめ上げる事でブランドイメージ作りの手法としています。
そして外部とは何か?
と聞かれると「素材」だ、と答えるしかいまのボクには出来ません。
ボクにとっての素材という言葉の意味は異様に広く、風景やイメージも、はたまたジャンルも素材だし他人がぼくの作品を見るときの感覚も素材の一つとして取り入れています。
他にもたくさん。
そんなんだから未だに色々な事がたくさん未消化で、まだまだやってみたい事がたくさんあります。でもあれもこれもの曖昧さだと良い物は絶対に作れないからぐっと堪えてカバンでの追求とアウトプットに専念している次第で、他の色々は今後のあるいは老後のお楽しみにしております。
ちなみにこのテーマで撮った写真が大量に溜まりつつあるので、いづれ何かしらの形で展示する事になる気がします。
そのときはよろしくどーぞ。
あぁ、そういえば20歳ぐらいの頃に
「ぼくは写真の為にカバンを作っている」
なんてほざいてた事があるなぁ。
結局、人って変わらないみたいですね。