かつての「rockin’on」誌やパリの「purple」誌を手がけたアートディレクターであり、80年代後半から90年代にかけて東京のアンダーグラウンドカルチャーの拠点となった「deep」のオーナーであり、自らの出版社「fiction,inc」の主宰者であり、ある時そういったものを全部引き払って(?)「セーヌ川沿いを犬を散歩させたりして暮らす」ためにパリへ行ってしまった伝説の人物、大類信。彼が「RSP (Radical Silence Production) 」名義で今も続ける雑誌『THE International』のニューイシューが刊行された。
毎回1人のアーティストで作り上げることが多く、装丁も大きさも号ごとに異なる。そのため、雑誌というよりアーティストブックや作品集に近い感覚の『THE International』だが、今回はレディ・ガガとのコラボなどでも注目されたニューヨーク・アートファッション界のアイコン、”テレンス・コー”の写真、ドローイング、コラージュで構成されている。昔の感熱紙を思わせるテクスチャーの紙にゼロックスコピー風の印刷、再生紙の表紙と再生紙の上に白いインクを載せた裏表紙・・・普通に見えて、実はやりたいことがたくさん盛り込まれている。
2000年に最初の号が出て、今回が8号目。平均すれば1.5年に1号ぐらいの間隔の不定期刊。もちろん広告なんてない。
上記文、写真はSTUDIO VOICEから引用
THE International #8”SUN FEELS HONEST TODAE BY TERENCE KOH”
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