3/25日に開催される予定の2011AWSOMARTAコレクション
ですが、この度の東北関東大地震の為に、延期させて頂く事にいたしました。
一昨日迄は地震後でも、ファッションやデザインの仕事は未来を予見するものだから必要だという考えのもと25日に予定通り開催する運びでありましたが、昨日・一昨日の動きで
地震だけではなく、2次災害迄もが日々状況が悪化・深刻化している最中、このまま開催を決行する事は厳しいと本日判断致しました。
余震が未だ続く中、国として計画停電もひと月程施行される節電体制のこともあり、長期的な復旧への活動が予期される中、電力をそれ相応に消費してしまうホールでの発表形式が社会的な立場から見てもふさわしくなく、発表の方法を変えて開催する等も色々と検討したのですが、現状で多くの人を会場に集めるという行為が危険性を含む事も懸念事項にありました。
また、被災地への思いや心配等で、自分達の心がコレクションだけにとどまらない事や、工場さんが山形・岩手の東北に多く、都内近郊でも計画停電が施行されるた め、サンプル自体の製作及び運送にも多大なる影響が及ぶ中、物理的にあがらないという問題や、あわせてホールからも危険性を危惧し、25日会場の使用禁止との通達がきました。
今回の機会は、苦渋の決断ではありましたが、今の状況下できることで表現する事も、デザイナーとしての一つの任務 だと考えています。
関係者の方々やコレクションを楽しみにしてくださっていた皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解とご協力をお願い致します。
また、現在来週のファッションウィークを控えて、様々なブランドが各々決断をされている事と思います。色々な意見はあるかと思いますが、デザイナーは半年間思いを込めて準備をしてきているので、コレクション自体は誰しもが発表したい事と思います。今の状況下、中止も、決行するのにも、どちらを選んでも勇気が必要で、よく考え抜いてだした結論です。よいも悪いもないと思います。各々前を向き、それぞれが未来に希望を持って最善を尽くすべく行動をとることが重要だからです。
時期や方法は未定になりますが、4月頃になにかしらの表現方法で新作のコレクションイメージを発表したいと、現在前向きに検討しております。
どんな時だとしても、ファッションやデザインには夢と希望があり、いまこの状況だからこそ必要だと思っています。被災されたかたがたの気持や、日本全体の気持が和らぐように、ファッションやデザインの力で回復できること、自分たちにもできる事が必ずあると信じています。ファッショッンやデザインの仕事は、人々の平和が前提にあって、はじめて成立しうるものです。
このたびの大震災により、お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
そして、日本中の皆様に笑顔がもどりますよう、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。