撮影が終わりました。
今、筆を執る事にしました。
それは明日朝目覚めても、今日という日が、嘘ではなかったということと、
一人でも多く、salyuさんとの入魂の作品を見て頂きたいからです。
最初このデザイナーとミューズ展のお話をxanaduオーナーの本橋さんからいただいた時、
ミューズは一人、ジェーンバーキンやケリーのように、象徴的なアイコンが、デザイナーのクリエーションに強いインスピレーションを与える、そう思ってました。
実際にそうですし、間違っていません。
ただ今日撮影を終えて、私にとってのミューズの意味の中から、
また一つ、大事な意味を浮き上がらせてくれた。
ヘアメイク、フォトグラファー、スタイリスト、
今回集まったチームは、最高のメンツだったと思います。
あらゆる面で調和と協力と、各自の得意分野が最大限に生かされ、
空気感も乱れる事無く一定の健全な「いい!」と思える何かに、守られているようでした。
何事も、一人で成し遂げられる事など、ほとんどありません。
人間そのものが、たった一人の意思で生を受ける事さえもできません。
ミューズは、一人ではなく、多くの人の手によって、想いによって作られる。
だから美しく、永遠になる。
今まで私は、腕がもげる悪夢を何度も見て、何も作れなくなる不安に、
胸のあたりを誰かにぐっと押しつぶされるような感覚を感じない日はなかった。
でも、腕がちぎれても、また同じ悪夢がフラッシュバックしても、
私は這いつくばって、作り続ける。おいかける。
それは今日、目の前で見た、
目の前で起こった、
MUSEという存在。そしてその、
MUSEという存在を、作り上げる素晴らしい人たちの存在もあるからです。
そんな大切な事に気づかせてくれた、
xanaduの本橋さん初め、
フォトグラファーokozyoさん、
ヘアメイク高城さん、
スタイリストはらちゃん。
ロケバスドライバー岡さん、
マネージャーさん、
東京電機大学の皆様、そして教授。
細々と動いて、脇を固めてくれたアシスタントのみんな、
本当にありがとう、
私が御礼を言うべきなのに、
ありがとうと先に言われてしまう。
Salyuさんも、本当に素晴らしかった。
改めて、彼女から放たれるエネルギーに、
全員がインスパイアされていたんだと思います。
いいと思う物に、とても素直で、
話を同じ目線でして、
真っ直ぐこっちを見る。
おごりが無い、ありのままのエネルギー。
それって、とてもむずかしい事。
それが全員に感染して、
伸びやかな想いのまま、撮影を終えることができました。
それが一体、どんな写真なのか?
9/5-9/11@ラフォーレ原宿、地下一階で、会いましょう。
Olga
[愛 愛 本当の意味は解らないけど 思いは繋がっていく]
有難うという言葉だけではなく、これから先の、私の姿勢と、
造り出す物で、全ての人に恩返しして行く事が、
私がしなくてはならない事です。
報告が遅くなりましたが、東京コレクションに参加します。